今思い返すと、あたしは彼に開発された
女としての喜びに関して、旦那は無関心だった
自分が気持ち良くなることが前提
それも普通だと思って不思議なこととは思わなかった
彼は自分も、あたしも、一緒に気持ち良くなることを望んでいた
そんな彼と別れてから、しばらくは男は懲り懲りだと思った
男はみんな身勝手
もう知り合う人は好きになっちゃいけない
旦那を裏切っちゃいけない
それからはネットゲームの中に楽しみを見つけた
リアルの世界でも楽しみはあった
でも、どうしても自分自身を見てくれる人はいない
◯◯ちゃんのママ、◯◯さんの奥さん…
それなのに自分の居場所を見つけたかった
旦那にもだんだん愛情がなくなる
姑は外ズラは良い人、まさか自分が嫁姑で悩むとは思ってもみなかった
家中での"嫁"という立場がどうしても我慢できなかった
悪いこととわかっていても、満たされない気持ちを埋めて欲しくて
ネットゲームで知り合った人と
電話でやりとりすること数回
リアルで会う事数回
そんなことを繰り返すうちに一線を越えていた
その人は目元は優しかった
髭をはやした、今までのタイプとは違う人
彼の誕生日にネットゲームで一緒になり
初めてだったにもかかわらず懐かしかった
彼も同じことを言っていた
