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以前、ブログに「また会いましょう」というタイトルで書かせて頂いた患者さんが
少し前に、天国へ旅立たれました。






その方は、私の父よりもずっと歳上で
温かなご家族に囲まれ
ご自身もとても愛に溢れた方でした。






私のささやかなアロママッサージの時間を
いつも待っていて下さり
色々なお話をさせて頂きました。









ある時、私が観たテレビ番組について患者さんと話した「愛のお話」について書きますね








その、テレビ番組というのは…
遠く離れた街に住む
同じ病気を患った若い男女が恋をするお話で…







2人は、インターネットを通じて
お互いに励まし合っているうちに
どんどん惹かれ合い、恋に落ちました。







しかし
彼は、感染症を合併してしまったのです。
もし、彼女に感染してしまったら
命が危うくなることを知った彼女の家族は
皆、会うことを反対しました。






しかし
彼女は
「このまま愛を知らずに死んで行く人生なんてイヤだ!!」と






彼に会いに行ってしまうのです。






その後
2人は命の危険があるにも関わらず
結婚を決意し
家族もその2人の想いを認め、祝福します。





心配していた通り…
彼の感染症は、のちに女性へ感染することとなるのですが…
                           
                               


             5年間続いた二人の結婚生活は







            愛に溢れ、皆に祝福されながら







   それはそれは幸せな時間となったのでした。







そして…






彼が先に天に召され…







なんと、その翌日に






彼女も天に召されるのでした…。








「愛は期間じゃない」という事を伝えている






そんな番組だったのですが…







私がこのお話を患者さんにすると…







患者さんは「いい話だね…」と。








私が「愛って…なんなんでしょうね~」と言うと








 患者さんから、名言が出ました!!笑。






   
               「愛に打算はない!!」
   

             



私は「おぉ~カッコイイ~」と喜んで聞いていました。







「今日は、愛について語りましたね」と…笑。
そんな会話をした一日でした。







最後の一ヶ月は
様態の変化から
徐々に…
患者さんの病室へは伺えなくなり…






私もその現状を
ゆっくり、ゆっくりと…
受け入れました。






数ヶ月前、






ご自分の命の期間が短い事を悟られてからの





                          3ヶ月間。






家族でもなく
看護師でもなく
友人でもなく





   時々来る、アロママッサージのボランティア






という立場で関わらせて頂いたわけですが…






出逢いから、信頼関係を築きながらも…







その関係は着実に




そう遠くはない
「死」というお別れに向かっていて…






なんとも複雑な状況であり
セラピストとしてのその心境もまた
複雑に揺れ動きました…






けれども







その時間は






様々な感情を経験させて頂くこととなった





とてもとても貴重な時間でした…。






私のこれからの生き方を






「見てみたいなぁ」と…






おっしゃって下さっていたので…







きっと天国から







時々は、見守ってくれているかなぁ…と思います…








皆さんは…







一日一日を噛み締めていますか?






当たり前にある日常を
大切だと感じていますか?








寿命は決まっているのかも知れませんが…






健康に気を付けていますか?






大切な人に
大切だと伝えていますか?






命を終えていく方の





沢山の方の
老後や、それまでの人生を拝見させて頂く中で…







日々、色々な事を感じます…






              「後悔しないように…」






いつも、何かに迷う時は…






最期に人生を振り返った時、






                  「後悔しないか…」







そんな視点で決めるようになりました。








輪廻転生はあるかも知れませんが…






                今生は、一度きりです。






楽しむための人生
そのために
少しは人様のお役に立つことをしながら
自分自身も大切にして…





               たくさん笑って…





              やり切って、満足して






                  生きたいですね…






皆様もどうか、お身体を大切にして下さい







最後に…
患者さんへ
心より感謝を込めて。
3ヶ月間、素敵な時間をありがとうございました。