昨日のDeNA対巨人
9対2でDeNAが勝利。
色々なことが起こりました。
〇ロペス選手の満塁ホームラン!
〇先発 大貫 投手が10勝目!!
〇パットン 投手の通算100ホールド!!!
〇梶谷隆幸 選手が4安打。打率でチームメイトの佐野恵太 選手と並び
同率で首位打者 に!!!!
そして極め付けは
◎森敬斗 選手がプロ初打席初ヒット!!!!!
しかもあわやホームランの当たりでした。
後に柴田竜拓 選手、大和 選手と続きましたが、この3選手は内野で守備のポジションが被っています。
来年に向けてこれからスタメン争いがより一層熾烈になっていきそうです。
森選手はなんといっても
目力がすごい!
今後も何かやってくれそうな予感がします。
森 選手、当日は昼に2軍での試合でスタメン出場してからの一軍合流。
お疲れ様でした。
プロ初ヒットの森 選手に対して
「初打席がストレートが157、158出るピッチャー(巨人 ビエイラ 投手)に対して代打で送るのは申し訳なかったが、よく打ってくれた」
とラミレス監督も終始笑顔でした。
明日も勝つぞベイスターズ!
うらみわびの「この本がおもしろい!」第13回。
菅義偉 著『政治家の覚悟』 文藝春秋 2020
勝手に評価表 |
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ストーリー |
☆☆☆☆ |
アクション |
☆ |
感動 |
☆ |
【目次】
はじめに
・「政治の空白」は許さない ・政治家を志した原風景 ・メリハリの利いたコロナ対策 ・コロナ禍でもマーケットは安定 ・ポストコロナ時代に迫られるデジタル化 ・地方創生の切り札 ・待機児童数が最小に ・国益を守る外交・危機管理
第一部 官僚を動かせ
第一章 政治家が方向性を示す
両面性を持つ官僚の習性 責任はすべて取るという強い意志
第二章 自らの思いを果敢に
地方分権改革推進法の成立 「ふるさと納税」制度の創設 頑張る地方応援プログラム 若手官僚を市町村へ派遣 ICT分野での国際戦略 南米にデジタル放送日本方式の売り込み
第3章 決断し、責任を取る政治
・朝鮮総連の固定資産税減免措置を見直し ・拉致被害者救出のための新しい電波の獲得 ・拉致問題でNHKに命令放送 ・電波通信事業法初の立ち入り検査 ・夕張市の財政破綻と地方財政健全化法の突貫工事 ・高金利の政府資金を繰り上げ返済
第4章 国民目線の改革
・年金記録問題を総務省で ・家賃を年間一億円も節約した独立行政法人 ・主張の高額退職金と地方公務員の高給にメス ・新型交付税制度の設立 ・大阪市高級天国の謎 ・首長の多選禁止への道筋 ・被災者の支援制度を使いやすく
第五章 マスコミの聖域にメス
・データを捏造した「あるある大事典」 ・放送局へ警鐘 ・NHK受信料の義務化と二割削減 ・NHK会長を外部から起用へ
第六章 「伝家の宝刀」人事権
・NHK担当課長を更迭 ・ノンキャリアを局長に抜擢 ・日本郵政総裁をめぐる人事
第七章 政務官でも仕事ができる
・東京湾アクアライン割引の実現 ・港湾行政のワンストップサービス
第八章 議員立法で国会を活性化
・万景峰号の入港を禁止する法律 ・「振り込め詐欺」を防げ ・外国人犯罪の一掃へ 原発事故調査委員会を国会に
第二部 官房長官時代のインタビュー
安倍政権は日本をこう変える
・政治主導を機能させたターニングポイント ・”こびりついていた”デフレ体質からの脱却 ・総理とは「あうんの呼吸」 ・秘密法は謙虚に ・最優先は「経済」 ・中韓とは焦らず淡々と ・東日本大震災からの復興
支持率低下覚悟の安保関連法成立
・特定秘密保護法で「支持率が十%は下がるだろう ・体中の力が抜けた
携帯料金は絶対に四割下げる
・家計を圧迫する通信費 ・世界は下降傾向 ・「格安」にも大手が参入 ・本当に設備投資をしているのか ・半日がかりでの契約 ・利用者に「選択の自由」を
我が政権構想
・「出馬を考えていなかった」のは当然のこと ・最優先課題は「地方創生」 ・「当たり前」を見極める政治 ・二十五兆円以上が浮いた計算 ・外交・安全保障分野は弱点か? ・トランプ大統領の心をくすぐった”殺し文句” ・「派閥の談合」には当たらない ・国民の「食い扶持」を作る ・意志あれば道あり
おわりに
・国民のために働く内閣
新首相 菅義偉氏が心の内を語る
著者について
皆さんもご存知菅義偉さんは先日第99代内閣総理大臣に就任した人です。その前は官房長官として安倍政権を支え、新元号の発表の記者会見を行ったことから「令和おじさん」の愛称でも親しまれています。
そんな菅さんは1948年秋田県生まれ。単身で上京し法政大学に入学。様々なアルバイトを掛け持ちしながら空手に励み勉学も怠らないという器用さと熱心さ、そして気力の持ち主です。
菅さんが政治家を志したのは26歳のとき。「人生を政治にかけたい」という思いから、菅氏と同じく法政大学出身の小此木彦三郎さんの秘書として働くことに。当時の様子は本書にも書かれています。
ただ、秘書になり政治を間近でみるようになったものの、当時の私には「地盤」も「看板」も「鞄」もありません。ですから、政治家になれるとは思っていませんでした。いつか田舎に戻らなければならないという気持ちは消えていなかったのす。
そんな菅さんですが小此木氏のもとで働くうちに実力をつけ、横浜市議を経て1996年に衆議院議員に初当選。その後はなんと8期連続で小選挙区で当選。秋田出身の伝手のまったくないなかで実力を自ら磨き、人脈と時の運にも恵まれ、そして代議士としての第2の古里ともいえる横浜市の人たちに愛される人、それが菅義偉さんです。
本書ではそんな菅さんが代議士としてスタートした頃の話にはじまり、代議士として求められる手腕について自身の経験をもとに綴ったものとなります。
なお、この本は2012年に出版された同名の著書のリバイバル本となっています。新しい内容が加えられましたが、多くの部分は重なる内容かと思います。
先日の臨時国会での所信表明演説を振り返ります。
○2021年前半には全国民に供給できる分の新型コロナウイルス ワクチンの確保。高齢者、
基礎疾患者、医療従事者に対しては無料で優先的に提供を目指す
○デジタル化の推進デジタル庁の設置
○2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロに
○地方創生。農産品の輸出額を2025年までに2兆円。30年までに5兆円を目指す。
○男性の育休促進。20年末までに男女共同参画基本計画の策定
具体的な数字も出てきました。1年ほどという短い任期のなかでどこまで道筋をつけることができるか。期待しています。
官僚との関係性を語る
本書の副題が「官僚を動かせ」ですから、本書の柱として政治家と官僚との関係性の話がでてきます。「官僚を動かせ」というとなんか上から目線というか、教師と生徒の関係を思い起こされますね。そうやって見てみると嫌な感じもしますが、本書を読んでみて、菅さんの考え方に触れて「なるほどな」と思ったのが正直なところです。
かつての安倍内閣は「仕事人内閣」と呼ばれていましたが、内閣改造後早くに選挙があり、あまり印象に残らない内閣でもありました。どちらかというと、先日発足した菅内閣のほうが「仕事人内閣」といえるような気がします。
政治家たるもの国民の血税によって仕事をしているわけですから、国民に対して結果を出すことは当然ではないでしょうか。であるからには結果を出す努力をしなければなりません。政治家と官僚は同じ仕事をするチームである、と私は考えています。結果を出すためにはチームが一丸となって協力しなければなりません。そのためにはチームが同じ方向を向く必要があるのです。ましてや「事なかれ主義」で誰も仕事をしない、なんてことは許されません。「官僚を動かせ」というのはセンセーショナルな言葉ではありますが、「仕事をして結果を国民にお示しする」という政治家 菅義偉さんの決意の表れのように捉えられました。
政治家が決断したことに、たとえ霞ヶ関が反対意見を持っていようと、動いてもらわなければならない。そのために、内閣は人事権を持っています。政権で決めた政策の方向性について従ってもらう一方、その責任は役人ではなく内閣が負う。
本書では内閣がもつ官僚の「人事権」というワードも出てきます。これを聞いて恐怖政治と感じる方も多いのではないでしょうか。事実、健全なリーダーシップと恐怖政治は表裏一体であると考えます。はたして菅政治は恐怖政治なのか。読者の目で確かめてみてはどうでしょうか。
覚悟
政治家と官僚との関係性。菅さんで連想されるのは「私の方針に従わない者は辞めていただく」発言ではないでしょうか。この発言の真意についても本書で語られています。この発言はかなり勇気のいる発言だった、と私は思います。同時に国民に対して嘘偽りなく話をする政治家というイメージが重なりました。この発言一つとっても菅さんの「覚悟」が感じられる場面でした。
本書のタイトルは『政治家の覚悟』です。政治家は結果で国民に成果を仰ぐもの。その通信簿が世論調査や次期選挙の結果として帰ってくるでしょう。
誰の為の政治なのか。それは国民のための政治なのではないでしょうか。官僚やマスコミの反対を恐れずにものを言う姿。それこそが結果を出す政治家の姿である。本書にはそんなメッセージを感じます。
全体を俯瞰する重要性
俯瞰的に物事をみる。この言葉が最近聞かれたのは日本学術会議の任命問題でしょう。この問題によりこの言葉はかなり悪い印象として受け取られているように感じますが、本質的には大切なことではないでしょうか。
物事とは決してシンプルではありません。解決法はいくつもありますがどれも一長一短であったりします。そこから一つの解決策を選ばなけらばならないわけですが、組織として決断を下すときには意見の対立もあります。もしかしたら外部の組織との利害関係も発生するかもしれません。その主たるものが外交関係でしょう。先日、EUを離脱するイギリスと貿易について個別に合意に至りましたが、ここにも日本と英国両方の利害がぶつかりました。安全保障もそうです。例えば、日本とアメリカとの間に行われている、いわゆる「思いやり予算」。不戦を宣言している日本としてアメリカ軍にお金を出してよいのか、という意見もあります。一方でアメリカ軍に守ってもらっている以上、日本におけるアメリカ軍の経費は日本が出すべきである、というアメリカ側の言い分もあります。大切なことは両者の言い分をしっかりと聞く姿勢でしょう。間違っても主観的に判断してはいけません。
国内に目を向けても様々な問題があります。本書では国と地方の歳出の比率の問題。電話料金の問題。官僚の人事について、など様々な事柄について横断的に書かれていますが、すべてに共通するのが物事を「俯瞰的に見る」ことの大切さです。菅さんはこのことを大切にしています。
政治家は官僚と共に仕事をするわけですが、そのなかで国民の声が聞こえずらい環境にいることは間違いありません。そのため意識的に国民の声を拾う努力をする必要があります。菅さんは本書において自身がこれまでも国民の声に基づいた政治を行ってきたことを度々強調しています。
スピード感を重視
結果を出すことはもちろん大切ですが、同じくスピード感をもって対処することも大切である、と菅さんは考えています。本書では2013年に起きたアルジェリアでの日本人の含まれる人質事件が菅さんの政治スタンスに大きな変化を与えたことが書かれています。
具体的には緊急事態には官僚を介さずに閣僚のなかで方針を決定すること。官僚の締め出しともとらえられかねない判断です。
大臣に就任して以来、私は、「スピード感のある仕事をして国民の負担に応えなければ」これを意識し、ことあるごとに官僚に伝えていました。ただでさえ国民は、「国の対応は遅い」と、不満を持っています。それを払拭するためには、ひとつひとつの事案をスピーディーに片付けなければなりません。
他にも国民から見て「当たり前ではないこと」、例えば正解的に見て割高な携帯電話料金に対して早急な対策を促したのも印象的です。
今後の世界はデジタルがより進歩した世界になることは容易に想像がつきます。デジタル化とはスピード化です。解決も速ければ問題もスピーディに起こります。そのような数々の問題に対処するには常日頃からの想定が大切なのはいうまでもありませんが、リーダーがスピード感ある決断を下す、ということが必要になる場面は必ずあります。その決断をする力と知恵を持ち合わせているのか。新たな日本のリーダーの考えを知るのに本書はうってつけでしょう。
地方を活性化させる
菅さんといえば「ふるさと納税」制度をつくった人、として印象に残る人も多いのではないでしょうか。菅さんが目指す政治の一つに地方の活性化があります。
地方が元気になる政策は日本国民全体の願いではないでしょうか。
本書では地方の活性化が日本の活力の増進に欠かせない、という信念のもとに、安倍政権で総務大臣として勤めた経験から、地方を豊かにすることの大切さを説いています。
私としては、この地方活性化の章が一番、著者である菅さんの熱意が伝わってくる章でした。地方創生は一朝一夕には成し遂げられません。任期の短い菅さんですが、良い道筋をつくってくれることに期待しています。
先日は臨時国会で所信表明演説を行った菅総理大臣。彼の首相就任に際して再び出版された本書。今後の日本はどこへ向かうのか。国の旗振り役の声に耳を傾けるひとつの手段に本書はなるでしょう。
百聞は一読に如かず
今日の一曲♪
『魔・カ・セ・テ Tonight』(2012)
(歌:野水いおり 作詞:manzo 作曲:manzo)
かつて大学でゾンビについての講義を聞いていたとき。いきなり教授が
「最近では『これはゾンビですか?』というアニメがありますが、あれはおもしろかったですね」
と言っていたことだけはよく覚えている。
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