梅雨に入ったとはいうものの、毎日のように晴天続きのこちらです
そして今日は、令和になってひと月半以上も経った今ごろ??な話を汗  



平成から令和へ切り替わるその瞬間を大好きな京都で迎え、その前日は神戸に住む友人と待ち合わせ、大阪市立美術館にてフェルメール展を観てきました音符  
(まだ会期中ならともかく、とっくに終わってしまったフェルメール展の話ですみませんえへへ…)



今回ブログのタイトルにも書いたフェルメール連鎖の始まりは、旅行の少し前に何年ぶりかで観た映画『真珠の耳飾りの少女』でした
画家フェルメールのことはそれほど知らなくても、フェルメールと聞き『真珠の耳飾りの少女』を思い浮かべる方は多いはずにへ 



『北のモナ・リザ』とも呼ばれる『真珠の耳飾りの少女』
モデルは娘のマーリアだとか…
他にも諸説あるようですが、本当のところは不明のまま…
それがまた私の想像力を掻き立てますキャ  



その『真珠の耳飾りの少女』のモデル役をスカーレット・ヨハンソンが、画家フェルメールをコリン・ファースが演じている映画です



真珠の耳飾りの少女とは似ても似つかない、妖艶な印象のスカーレット・ヨハンソン
そしてフェルメールを演じたコリン・ファースもまた、『英国王のスピーチ』で気弱な英国王を演じたコリン・ファースとは、とても同一人物とは思えないほど画家フェルメールになりきっていて、なんの違和感もなく映画にのめり込むことができました



フェルメール宅に下働きとして雇われた、スカーレット・ヨハンソン演じるグリッド…
フェルメール夫人にアトリエの掃除を頼まれたグリッドでしたが…
『窓を吹いてよろしいですか? 光が変わりますが…』と夫人に尋ねます
(この言葉の意味を、フェルメール夫人は理解できません)



タイル絵師の父の影響か、陰影や色彩に天性の才能を持つグリッドにフェルメールは…
(ネタバレになるのでここまでに〜)
当時まだ17歳だったスカーレット・ヨハンソン…
ですが、感情を抑えながらも、その深い瞳の奥で全てを物語るような演技がとてもよかったです



そして、モデルとなったグリッドが頭に巻いたブルーのターバン…
当時とても貴重な鉱石であったラピスラズリを用い作られた、それは特別なブルー…
人々にフェルメールブルーと呼ばれ愛されるそのブルーのターバンが、今でもずっと記憶の片隅に残る映画でした



残念ながら今回の《フェルメール展》には『真珠の耳飾りの少女』は出展されていませんでしたが、ずっと以前に東京の美術館で観た『真珠の耳飾りの少女』が、今もなお鮮明に思い浮かびます



レオナルド・ダヴィンチの『モナ・リザ』と同じく、とても小さな作品だったような記憶ですが、この少女の目はいったい何を語っているんだろう…
そんな想像をせずにはいられない、圧倒的な存在感を持つ少女の目線に誰もが釘付けになっていました



そして、少し開きかけた艶っぽい唇も、やっぱり何かを言おうとしているんだろうか…と、とても興味を惹かれる作品でした
死ぬ前にもう一度だけ観たいなぁと思っているんですが、果たして願いは叶うかな……



そしてフェルメール連鎖は、ずいぶん昔に読んだ『ヒヤシンス・ブルーの少女』
図書館でたまたま目に留まった題名に、昔読んだ古い記憶が甦り再び読みかえすことに…
もうとっくに花の季節は過ぎましたが、これからはブルーのヒヤシンスを見るたびに思い出すであろう、フェルメールの絵が絡むミステリー小説です



三百年近い年月を費やして、人から人へ…
一つの家族からまた別の家族へと渡る絵…
それは
『赤茶色のスカートに少しかぶさる短いブルーのスモックを着た少女が、開いた窓のそばのテーブルで横向きにすわっている小さな絵』



その絵は果たしてフェルメールの絵なのかそれとも贋作か…
フェルメールの作品であろうとなかろうと、手元に置いておきたいと思わせるその絵を、心ならずも手放さざるをえない人達の物語…



私には想像することしかできない『ヒヤシンス・ブルーの少女』
それでも目を瞑ると、素朴な額装の中で窓の外を見る少女の横顔が、まるでかつて目にしたことがあるかのようにそこにいます



そして最後は、やっぱりフェルメールブルーに繋がる物語
『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』
冒頭から思わず『えっ??』とのけ反るほど、想像していた物語とは全く違ったお話だったんですが、フェルメールブルーのドレスを着たアリシア・ビガンダーが、あまりにも美しすぎてそれだけで満足の私でしたWハート 



ポスターの一番下、真ん中のアリシアの恋人役デイン・デハーンが、なんだか勝地涼君に見えてしまい思わず親近感がにこ 
(どこか似ていませんか??)



さて、肝心のフェルメールの作品の一つ…
日本初公開の作品
《取り持ち女》
一番左端の男性はフェルメールご自身だとか…
私が勝手にイメージしていたフェルメールが、あまりにも『真珠の耳飾りの少女』のコリン・ファースに近かったので、ここでも『えっ??この男性がフェルメールなの??』となってしまいました汗  



こちらは大阪展のみに出展された作品
《恋文》
この作品は一度盗難に遭い、その犯人によって無惨に切り裂かれてしまったキャンバスを、その後一年がかりで修復されたといわれる作品です



ただ私には、題名ともなった恋文のお話よりも、女性が手にしているシターンと呼ばれる楽器の方に興味津々でした汗 



謎多き画家フェルメール…
現存する作品はわずか三十数点…
そんなことを耳にし貴重な作品を目にしても、やっぱり私にとってのフェルメールは、今回来日することが叶わなかった《真珠の耳飾りの少女》のフェルメールでしかないんだなぁ…と、あらためて思ったフェルメール展でした



*ひとりごと*



今回フェルメール展に一緒に出かけた神戸の友人は、50代半ばを過ぎて再婚した友人です
(そんな歳でプロポーズされたことが羨ましい私ですえへへ…)



前のご主人との離婚を決意し家を出た友人…
幸いなことに、妹さん母娘とお母さんが暮らす家に居候することに…



妹さんは若い時にご主人を亡くされ、ずっと独り身…
そして姪っこさんは、とてもドライでハッキリとした性格で、友人の居候生活が何年も続いたある日
『いつまでここにいるの〜私はお母さんとおばあちゃんの面倒を見るので精一杯だからね〜!』
と言われたと笑っていました汗  
(私なら泣いてしまいそうuu )



そんな話を聞いたすぐ後に突然の結婚宣言…
正式に離婚が成立してから一年は経っていたとはいえ、付き合っていたことも知らなかったので正直驚きました



ご主人は友人が若い頃勤めていた会社の先輩…
それもずっと独身を通した方です
聞けばたった数ヵ月でそんな展開になったとか…
もしかしたらご主人は、友人のことがずっと好きだったのかな…ナンテキャ  



でも、もしかしたら家に居づらくなって結婚を決めたのかな…
と、ついあれこれとよけいな詮索をしてしまう私でしたが、そんな心配は無用なほどとても綺麗で幸せそうな友人の顔…



『主人が…』と笑いながら何度も口にするその笑顔を見ながら、今度こそ幸せになってね…と、心の中でつぶやく私でした花  



ここまで読んでくださって、本当にありがとうございましたウインク  
そして、のぞいてくださってありがとうございますWハート  



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