昨日一昨日と、2日続けて不気味なほど暖かい日が続いたあとは、朝から雨降りのこちらです



そんな一昨日、用事を済ませたあと友人との待ち合わせまでに2時間ほどあったので、前々から興味のあったヤマザキ マザック美術館
『秋の所蔵品展』
チケットを買い求め展示階へのエレベーターに乗ろうとしたところ、学芸員の方から100年前のオルゴールの演奏が聴けるとの情報をいただき、まずは4階へ〜



1枚目のポスターには展覧会記念イベントとして載せられていますが、毎日午後2時になると聴かせてもらえるそうで、着いたのは2時少し前…
そのタイミングの良さに、まるでサプライズプレゼントをもらったようでワクワクキャ



アンティークオルゴールはドイツで製造され、フランスに輸出されたという1900年製のもの…
ジュークボックスのようになっており、フランスのコインを入れるスロットの穴が空いていました
駅の待合室や喫茶店に据えられ、フランス市民の耳を楽しませてくれていたとか
そんなお話に、6月に訪れたフランスに再び思いを馳せました



音を奏でるのはディスクオルゴールというもので、中を開けてその仕組みも見せてくださいました
実際に3曲聴かせてくださったんですが、1曲目はオルゴールの仕組みを観察するのに夢中で聴きのがしてしまい、残りの2曲は
『ヴェニスのカーニバル(謝肉祭)』
『エスパーニャワルツ』



郷愁を感じるメロディにとても惹かれた『ヴェニスのカーニバル』
みなさんにも聴いていただきたくて、YouTubeで探したんですが、オルゴールの音色は見つからず、このハープの音色がとても近い気がして貼ってみました



オルゴールを聴かせてもらったあとは、その余韻に浸りながらアール・ヌーヴォー&アール・デコの工芸作品、そして家具を見て回りました



ジャック・グリュヴェール《衝立》
上部にはめ込まれた美しいステンドグラスと、素敵な細工にウットリWハート 
フランスのナンシー派美術館でも出会った美しいステンドグラスは、いまだに目に焼き付いています



こちらはエミール・ガレの家具コーナー
大好きな藤の花が細工されたベッドは、死期を悟ったガレが親しい人へと残した遺作だそうです



ガレの箪笥の上部には、寄せ木細工の可愛い鳥さんが集まってピーチクパーチク音符
この日はカメラを持っていなかったので、遠すぎてスマホカメラではボケボケ汗


そして花好きの私にはたまらない花模様の硝子細工の花器〜
この何倍もの作品が展示されていましたが、特に惹かれた作品数点です
左上から右回りに〜
ホオズキ文花器(ガレ)
アザミ文花器(ガレ)
ケシ文花器(ビュルグン・シュヴェーラー商会)
雪割草文花器(ドーム)
葡萄文化器(ドーム)
薔薇文花器(ドーム)
どれも美しすぎて戻っては見戻っては見…の繰り返しでしたキャ



家具と花器を堪能したあとは、5階の絵画が展示されたお部屋へ



素敵な壁紙にもウットリ…
お金持ちの邸宅におじゃまして、絵のコレクションを見せていただいているような錯覚に陥ります
モーリス・ユトリロ《サンノワの風車》
何とも言えず寂しげなサンノワの風景に、ユトリロの寂しい生涯を思い胸がしめつけられるようでした



アレクサンドル・デュマの部屋のコーナーに飾られていたモダンな色彩の絵
マリー・ローランサン《シェシア帽を被った女》
ほんのり薄暗い空間に浮かび上がる赤と青が印象的な、私でも一目でマリー・ローランサンさんとわかる絵でした



壁のコーナーで見つけた、赤ちゃんにお乳をあげながら穏やかで慈愛に満ちた笑みを浮かべる女性像
ピエール=オーギュスト・ルノワール
《母の愛 あるいは 息子ピエールに乳を与えるルノワール夫人》



最愛の妻の死を嘆きそんな妻を偲んで、彫刻家の協力を得てルノワール自身の手で仕上げられた、たった一体しか制作されていないオリジナル彫刻作品だそうです



まだまだ素晴らしい作品がたくさん展示されていましたが、友人との待ち合わせまで2時間もあったというのに、あっという間に時が過ぎ待ち合わせ時間が迫っていたので、また後日ゆっくりと訪れることを楽しみに美術館をあとにしました
 


美術館のHPにも書かれているように、19世紀末のフランスの邸宅に迷いこんだような気持ちで、ゆったりと作品と向き合うことが出きる空間…
ヤマザキマザック美術館は、まさにそんな素敵な空間でしたキラキラ



*ひとりごと*



中世の恐い魔女のようなキツイ顔をしているくせに小心者の私…
ワガママな友人にも面と向かって何も言えません…



つい最近、そんなワガママな友人(友よ!散々なこと言ってごめんねえへへ…)との会話で話題になった
『○心と秋の空』
私はずっと『男心と秋の空』だと思っていたんですが、友人は『女心と秋の空だよ!これは間違いない!自信があるよ!』と…
結局私が引き下がることに



隠れ負けず嫌いの私(笑)
家に帰って調べてみたら、本来は『男心と秋の空』だとか…
ただ昔とは違って女性の立場も強くなり、今では『女心と秋の空』も定着してしまっているんだそうですガーン



さて、自信満々な友人に言おうか言おまいか…
たぶん言えないだろうなぁ(笑)


                          
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