ボストン美術館至宝展
画像お借りしました
コキリ
つづきは愛しのモネさまから〜
画像お借りしました
モネ《睡蓮》
以前、国立西洋美術館の常設展で観た《睡蓮》とはまた色彩の違う睡蓮…
天候や時間によって様々な表情を魅せる睡蓮の池に、描く側のモネだけでなく観る側の私も惹き込まれてしまいます
若い頃、睡蓮の絵は１枚だけしかないと思っていました
たまたま本かなにかで見たその睡蓮の絵が(色彩が)、正直あまり好きではありませんでした
その後、こうして本物の絵を観る度にどんどん惹かれていった私です
間近で観る荒いタッチの睡蓮も、離れたところから眺めると、睡蓮だけでなく水面に映る木々の姿までが美しく、額縁をはるかに越える池の広がりまでもが感じられ、眺めているだけで胸の中が心地よい穏やかさに満ち溢れます
睡蓮の作品の中には、歌川広重等の浮世絵に影響を受けル・ポン・ジャポネと名付け作らせた太鼓橋と共に描かれた作品も何点かあり、晩年の大壁画が仕上がるまでモネは20年近くも睡蓮を描き続け、その作品は約300点にも及ぶそうです
コローの絵ではないけど、水辺のニンフ(勝手に命名)とも思える睡蓮の咲く池を描き続けたモネ…
)とも思える睡蓮の咲く池を描き続けたモネ…７月に名古屋市美術館で開催される
至上の印象派展 ビュールレ・コレクション
そこで展示されるモネの日本初公開作品
《睡蓮の池 緑の反映》にも早く会いたいなぁと思っています
そして、いつかいつか…パリのオランジュリー美術館にあるモネの睡蓮の部屋を訪れたいです
そうそう、睡蓮と言えば一昨年訪れた地元県内の山の中の神社にある名もなき池…
通称《モネの池》と呼ばれる池を撮った写真です
正直、最初見たときは勝手に思い描いていた池とは程遠い印象に、少し落ち込んでしまったんですけど、陽射しの光加減や、立つ場所によっても水面の色が微妙に変化し、すぐにその美しさに夢中になり写真を撮りまくっていました
モネの絵からもう１枚
画像お借りしました
モネ《くぼ地のヒナゲシ畑、ジヴェルニー近郊》
草原のくぼ地に咲き乱れるヒナゲシ…
やっぱり花のある風景が好きです
ウチの畑の一つに、まさにこんな風に左右を高い土手に囲まれたくぼ地の畑があって、そこに咲き乱れているのはヒナゲシではなく矢車菊…
花は違えど、私にとってはどこか懐かしくおだやかな気持ちになれる作品でもありました
モネのお話が長くなってしまいました
浮世絵に影響を受けたと言えばゴッホもその一人ですよね
今回の美術展で、ルーラン夫妻が初めてご夫婦揃って来日されました
画像お借りしました
ゴッホ《郵便配達人 ジョセフ・ルーラン》
画像お借りしました
ゴッホ《子守唄 、ゆりかごを揺らす オーギュスティーヌ・ルーラン夫人》
パリを離れ見知らぬ土地アルルで過ごすゴッホにとって、数少ない友人の一人であり、精神的にも支えとなったジョセフ・ルーランとその家族…
ゴッホはルーランの風貌をボロクソに言っていたそうだけど、ゴッホの境遇を知るにつれ、その絵はルーランに対する思慕に溢れているような…そんな気がしました
こちらは昨年、愛知県美術館の
『ゴッホとゴーギャン展』で観たジョセフ・ルーランの肖像画
画像お借りしました
ルーラン夫人と同様、まわりに矢車菊やアネモネの花が散りばめられた、この色合いと構図が好きです
そして最後はアメリカ絵画から
画像お借りしました
ジョン・シンガー・サージェント
『フィスク・ウォレン夫人と娘レイチェル』
思わず手を伸ばして触ってみたくなるようなドレスの質感、そして色白の頬を赤く染めた母娘の美しさに、しばしウットリでした
この絵画展では、他にも版画・写真、そして現代絵画コレクションも展示されています
昨年東京で観たときは、あまりの素晴らしさにあっちキョロキョロこっちキョロキョロと落ち着きのない私でしたけど、２度目の今回は好きな絵を心ゆくまで堪能でき、おだやかで心満たされる至福の時を過ごせました
名古屋ボストン美術館は今年１０月に閉館されてしまいます
この《ボストン美術館の至宝展》のあと…最後の展覧会は
《ハピネス〜明日の幸せを求めて》
観に行きたいと思っています
そして、名古屋ボストン美術館に「今までありがとう」と伝えてきたいと思います
＊ひとりごと＊
モネの睡蓮やヒナゲシ畑の絵を眺めていた時に、ふと頭のなかに浮かんだメロディ
数年前に知り合った音大の大学院生の方の、フルートによるグリーンスリーブス
その方のフルートを聴くと、なぜかいつも涙が出てきてしまうんです
どこか懐かしくて、なんとはなしに切なくて、哀愁に満ちたグリーンスリーブスでした…
もちろんその方の演奏はYouTubeにアップされてないので、こんな演奏動画を見つけました
コキリ