3週間ほど前のお話を今ごろ…



今月初め、ギリギリ最終日に駆け込んだ
《木曾海道六拾九次之内》
地元中山道広重美術館にて
歌川広重渓斎英泉(ケイサイエイセン)の合作です



先月観たばかりの、江戸時代の天才絵師葛飾北斎を陰で支えた娘お栄を描いたドラマ
『眩(くらら)〜北斎の娘〜』
私にとってはこのドラマで初めて知った渓斎英泉でした



美人画で有名な絵師のようで、馴染みのある広重の作品とは異なる視点で描かれた風景画と、いつも観ている広重作品との観比べが面白かったです



それにしても『眩』
美しい映像も素晴らしかったですが、お栄役宮崎あおいさん、英泉役の松田龍平さん、北斎役の長塚京三さん…どの俳優さんも、まるでかつてその時代に生きたそれぞれの人達の魂が乗り移ったかのように演じられていて、心揺さぶられそして心に沁み入る素敵なドラマでしたハート



宮崎あおいさんと言えば童顔の印象が強く、どんな役柄を演じられてもそのことばかりにとらわれていました
でも、このドラマのお栄は童顔の宮崎あおいさんでなく、べらんめえ調であぐらをかきキセル煙草を咥えたお栄そのもの



朝井まかてさんの原作『眩(くらら)』
読んでみたくなりましたハート



ドラマの話はこれぐらいにして、お借りした画像で前述の展覧会の作品の一部をご紹介したいと思います



一番惹かれた広重作品は
木曾海道六拾九次之内  宮ノ越
霧の中、月明かりを頼りに歩く親子連れ…
詩情溢れる風景画に惹かれます



いつも思うのは、原画を描く絵師の技量はもちろんのこと、その絵師の絵を忠実に彫り上げる彫師、そして絵師の色指定に従い巧みに色を重ねる摺師の技量がとても重要なんだろうなということ…
それを痛感する作品でしたありがちなキラキラ



そして英泉の作品
岐阻街道  奈良井宿  
木曽路11宿の中でも一番標高が高い宿場町の様子がよくわかります
英泉の描く作品は、風景というよりは人物により視点が置かれているような気がします



奈良井宿は江戸時代から櫛などの木工業が盛んで、旅人の土産物として人気があったようです



こちらは今年1月に訪れた奈良井宿…

やっぱり櫛屋さんの看板がありました



張り出した軒先の造りが特徴的な宿場町です
松の内だったので人影もまばら… 
のんびり散策できたのはいいけれど、まだ開いてないお店が多く残念でした 



最後は、ドラマでも紹介されたお栄(葛飾応為かつしかおうい)の作品です
吉原夜景図
《光の浮世絵師》とも呼ばれる応為の、光と影が織り成す「夜の吉原」の妖しい艶かしさが際立つ作品です
いつか目の前で観てみたいですハート



浮世絵展のご紹介というより、ドラマを観た感想のようになってしまいましたえへへ…



現在展示中の中山道広重美術館の企画展
浮世絵ねこの世界展
ー愛されニャンコから猫又までー
またご紹介したいと思いますおんぷ



*ひとりごと*



今日、20年以上ぶりに昔の友達が家を訪ねてくれました
懐かしい顔を見て喜んだのも束の間、久しぶりの挨拶の後は宗教の勧誘話…



「懐かしくて訪ねてくれたなら嬉しかったけど、そういうお話には興味がないからごめんなさい」と…



つい先日も選挙の時にしか来ない友達が家に訪ねてきました…
選挙応援のつもりが逆効果になるだけだと気づかないのかな…



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