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先日、ローカル地方局で

『マイ・ルーム』

っていう映画が放送されていました。

1996年公開の映画で

若いメリル・ストリープ、若いディカプリオ、

若いデニーロが出演してました。

(そりゃ20年前だもん、みんな若いわ(笑)

 

メリル・ストリープは、ディカプリオと

もう一人の息子を育てるシングルマザー。

実家で寝たきりの父親を介護し、

おばさんの面倒も見ている姉がダイアン・キートン。

その姉が大きな病気を患い、

20年ぶりに連絡をよこしてきて、

妹は息子たちを連れて実家に戻ります。

 

姉妹それぞれの生活の中で、

それぞれに悩みも幸せも…いろんなことがあって、

それでも、全力で毎日を生きてきた。

 

姉は父親の介護と叔母の面倒をみてきた20年間。

そして、いま、大きな病気にかかってる。

妹は2人の子供をもうけるも、

シングルマザーになり、資格を取るためにがんばってきた。

20年ぶりの再会はぎくしゃくしていたのですが

20年経ったからこその立場で

だんだんと心が通い合っていきます。

 

ラストシーンで、

キッチンの床に落っことした薬を2人で拾い集めながら

姉がこんな風にぽつりと言います。

「私は幸せだったわ」

 

「そうね。

 姉さんはパパからもおばさんからも愛されていたわ」

と妹。

それを聞いて、姉が言います。

違うのよ。私は愛を注げる人が2人もいたのよ

妹を見てほほ笑む姉。

 

そのシーンが、すごく心に残りました。

 

妹は愛されることを幸せだと思っていて

姉は愛することが幸せだと思ってる。

 

どちらもすごく大事だし、

どちらもすごく幸せなこと。

愛されることについ目が行きがちで

それを求めてしまうのだけど

でも

愛する存在があることは

当たり前すぎて、意識にも上らない気がします。

こうして、いちいち気づかされないと

うっかり忘れてしまうくらいに。

きっと一番近くにあるのに。

 

愛されることも力になるけれど

愛を注ぐことも、同じくらい力になる。

有り難いことなんですね。

 

愛されることより

愛することがちょっぴりでも上回るように

そんな風に過ごしていけたら

私も、いつか、

あのシーンのダイアン・キートンみたいに

愛あふれる笑顔になれるかな。

あんな風に年齢を重ねていけたらいいな。