ゆっくり…。
ゆっくりと…。


音もたてずに静かにゆっくりと壊れていくのはなあに?



地球…?
時間…?
わたしのこころ…?

探してみたけどわからない。
十年に一度破壊と再生を繰り返しながら生きている私が最後に行き着くのはどこ?
小さな手が私の手に触れた時。私は温かさを感じる。小さな手が私の頭をそっと撫でてくれた時。
私はそんな健気な姿に胸がいっぱいになる。

抱きしめると嬉しそうに笑う。
愛しい愛しい私の宝物。

君は私が必ず守るからね。必ずそばにいるからね。

浮き沈みが激しくて、生きると決めた直後に、全てから逃げ出したくなる。

そんな日々をこれからもずっと続けていくのだと思うと暗闇に飲まれてゆく。

明けない夜はない。
頭ではわかっているのに。精神がついていけない。

希望が無い。
光が見えない。

届かない。