光が行く先を指していた
いつも通る当たり前の道
光はその先を上へ
上へと指していた
身体がなければ
私は迷わずに
その道を駆け上っただろう
そうするには
重すぎる身体
いつのまにか身に付けた
いらないモノが
私をココに留める
私は光の道の先を
すでに知っている
なのに誘われても
駆け出せずに
しばらく眺めていた
いつか迷わずに
その道を駆け上れるまで
当たり前の散歩道を
テクテクと歩いて行こう
そう
それがココに居る楽しみ
そうそう
それがココに居る理由
大切な道を汚さずに
丁寧に歩けば
光の道は待ってくれる
多少、身体が重くても
多少、汚れていても
目を地面に降ろし
自分の足先を確認して
私はまた一歩を
前に進める