先日のトライアルが変更になり
《ぐれ》の引き取りが魔女の生徒さん宅に決定いたしました
トライアル前に《ぐれ》を動物病院に連れて行き、蚤ダニに駆虫でネクスガードを滴下し
ウィルスチェックもお願いいたしました
体重６．１４㎏の《ぐれ》、ネクスガード５㎏以下の猫では間に合わずでありました
そして白血病は陰性、しかしエイズ陽性の判定
昨夜、魔女は先に《ぐれ》の里親を検討している、と言ってくださったご夫婦に電話をさせていただきました
このご一家は猫の家族を迎えるのは初めてなので
先ずは《ぐれ》がエイズ陽性であることを告げ、それについてお話をさせていただきました
奥様はこのブログの読者様でもあり、これまでの《ぐれ》の経緯もご存知で
そのこともあり、ご夫婦で話し合われて先週末に里親検討を申し出てくださったのです
のらさんから家猫になることについての配慮など、色々と話をさせていただき
無理にとは申しませんが、どうかご一家で話し合われてお返事を下さい、と申したのですが
ご主人様が当初の《ぐれ》の生活形態をどのようにしたらいいのでしょうか、と尋ねられ
さらに迎えるにあたり、どんな物を用意すればいいですかと
奥様もまた《ぐれ》の好きな食べ物などを教えてください、と仰る
話し合われなくて・・ いいのですか
急に胸がぎゅ～ってなってしまい
ここで魔女は泣いちゃいました
初めての猫、まして４年弱をのらさんで暮らし
たくさんの苦労をしてきた子を迎えると言うことは当初は先が読めないので
本来なら猫を囲んで楽しく家族団らん、をお望みでしょうが
この子が自ら心を開くまでどうか待っていただきたい、と語る魔女に
ご主人様が仰った、１年でも１年半でも待ちます、との言葉に
またしてもとめどなく涙が溢れる魔女
早速の今日、里親様は必要なものを買い揃え
明日は《ぐれ》をお迎えくださるそうです
心が穏やかで優しいからこそ、のらとしての生活に苦労が絶えなかった《ぐれ》
それでも必死で今日まで生きてきた《ぐれ》は、実はとても強い子なのだと私は思います
人に向かってシャーもフーも言ったことがない《ぐれ》
心を許し、人に懐けば、これほど家猫に向いた子はいないと考えます
里親さんご夫妻は頭がスマートで心の温かい方たち
猫との暮らしが初めてでも、その優しい心できっと《ぐれ》を思い遣ってくださいます
だから私は不安を覚えません
今日の《ぐれ》
《ぐれ》は魔女と一緒にお布団にくるまって眠ります
今日お布団から顔を出した《ぐれ》に
「まじょ あさ きてるよ」 と起こされました
魔女、寝坊してございます
昼間、魔女がいない時はベッドに潜り込んで悪いヤツから身を守ります
早くこの習性から脱却して欲しい・・
昨日の《ぐれ》
今日は 『にゃんにゃんにゃんの日だって』 と《ぐれ》に言ったら
ぐれ 「なんなんなん・・ ぷふぁ！」
魔女 「え、おかしいの？」
ぐれ 「なんなんなん！ ぷふぁふぁ！！ ぷぷっ！」
ぐれ 「ふぇふぇっふぇー！！」
魔女 「ねえ、なにが そんなに おかしいの？」
ぐれ 「いわない」
魔女 「・・」
今日の《ぐれ》
部屋に乱入してきた《スーリヤ》が
鏡の中のお友だちを見たいというので裏返してあった鏡を元に戻しました
《スーリヤ》が鏡の中のお友だちを見飽きたら・・
《ぐれ》がやって来て鏡を覗きます
ぐれ 「・・まじょ？ だれ・・ なに？」
ぐれ 
ぐれ 「あ・・」
ぐれ 「とり いる」
魔女 「とりを つかまえたいの？」
ぐれ 「ぼくは とり つかまえたりなんてしないよ みるだけ」
魔女 「《ぐれ》は やさしい子だね」
《ぐれ》、あなたの幸せを心から願っています
あなたにかかわったみなが
そしてここの読者の皆様が
それを願っています
あなたは愛されるべき猫です
これからはもう隠れて暮らすこともない
ゆっくりでいいからそのことを確認し、自覚し
信頼すべき新しい家族に心を委ねていってください
あなたの姿が暗い空家の庭から消えても
私たちはあなたを愛し続けます
《ぐれ》、今日が魔女家最後の日です