人から押さえつけられることは嫌いだ。





危険なことに関しては叱りつけてやめさせることも必要。でも、それ以外のことでは上から目線で叱りつけてもうまくいかない。




たとえ2歳でも、互いの譲歩できる解決点を探らなくてはいけない。





泣いて叫んで断固拒否する女の子がいる。大抵は我儘で、今日はお昼寝の時間にお気に入りのお友達のところに布団を持っていってキャッキャ話始めた。




他のお友達が寝ているから静かにするように伝えてもダメ。挙げ句の果てにうろうろし始めた。




最初は叱りお布団をお友達から離してここに寝るようにと言ったがそれが気に入らずに叫び泣き始めた。




こうなると、何を言っても聞かない。




泣きながら断固拒否する姿勢で目は私を睨み付け、私のしたいことを邪魔しないでといった様子。





どうしたらいいものか。




考えていたらふと、その子の寝る前、大好きな絵本を他児の手の届かないところに置いて欲しいと言われて置いたことを思い出した。






ねぇ、お昼寝の時間はお布団の上で静かにしてるお約束があったよね、それは覚えてる?先生とのお約束を守れる子だって信じてるから私ももあなたの大好きな絵本をピアノの上に置いたんだよ。






お約束守らないなら私もあなたとのお約束守らなくていい?






…ううん。







そう、あなたはお友達のそばで寝たかったんだよね?この子のお顔が見えるようにこっち向きにお布団敷いてあげるけど、お喋りしないってお約束できる?





うん。







わかった。じゃあ私もあなたとのお約束守るね。ちゃんと起きる時間になったら一番に教えてあげるから、トイレに行って大好きな絵本見ようね。





そうすると、今までギャーギャー泣いてうろうろしていたその子が自分からお布団に入って静かにしていた。






数分経ってもちゃんとお約束を守ってる。







ちゃんとお約束守れる子だね。私もお約束ちゃんと守るから安心してね。あと○分だよ。時間が来たらちゃんと教えてあげるからね。





そう伝えて身体をさすった。
安堵の笑顔が返ってきた。






3歳児クラスでも、こんな小さくても大人と一緒だなと感じたけれど、2歳でも一緒。きっと1歳でも一緒。






その子のレベルに合わせて話は変えないといけないけど、その子の納得できる地点を探っていくことが大切だなと思う。





誰しも、人に強制的に動かされたくない。自分で学びたい。だから、失敗するかもしれない道だって取りあげてしまわない。





そこから学びとれるように教えてあげることが大切なんだと思う。





その子は起きてから大好きな絵本をお友達に「一緒に見てもいいよ」って言ってあげてた。とっても素敵な言葉だねと伝えると得意気に他の子の好きな絵本を○君が起きたらこれ見せてあげるの!○ちゃんにはこれ!って言ってた。




自分の大好きを守っていけるこの子は、人の大好きなものもしっかりと見てるみたい。





毎日、こどもたちに沢山教えてもらう。






一緒にクラスを担当してる先生も、今日は私のチーム2名しかテーブルに座ってなかったにもかかわらず「ドラえもんチーム賢いね」って言ってくれてた。なんだか歯がゆいね。向こうは向こうなりにきっと譲歩してくれてる。





ほんの少しずつ、前進してる。
進級まであと少し。
外は寒いけれど、皆で暖かいクラスにしていきたいね。