新米開業医、奮闘日記

新米開業医、奮闘日記

某地方都市の開業医の日記です。

Amebaでブログを始めよう!

忘れ去られている感はありますが、死亡率の下がった現在から当時を推測しても、西浦先生の最初の数字は妥当だったなと思います。いまだ批判している人は、個人的には自身の過去の主張に引きずられてしまい主張のための主張で誰のための主張なのかと思うことがあります

集団としてはマスクをやめたあと感染が広がったというデーターはあります。

オミクロンでマシにはなってきましたが、これはコロナは症状がでる前から人にうつすことがあり、主にはそれをやわらげるためです。ただ例えるならマスク自体は紙でできたレインコートレベルなので大雨ならすぐにぬれますし、暴露が増えればすぐにぬれます。9割近い既感染の海外の国と比べ、日本の既感染率はまだ低く、ハイリスクの環境(換気が不十分で距離がとれず、飛沫を飛ばす可能性のあるところ)では大した有害事象もないことから今しばらくは着用を続けることが望ましいと考えますが政府の決定なら仕方がありません。うまくつけれない小さな子供さん等以外は高齢者の患者さんが多く通院される院内はマスクをつけてもらうことはもうしばらく継続は必要と思っています。本来5類と関係ありませんし、ここだけを論じていることは馬鹿馬鹿しくはありますが、、、

困ることは入院が必要となった場合に受け入れ先が見つからなくなることです。おそらくは手間や院内感染等のリスクを加味すると病院は縮小傾向になるとは思いますが保健所入院調整機能がなくなるときびしくなるとは予測されます。幸い、ワクチンの普及や株の変異により経過をみていても悪化する人はほとんどいなくなっていますが、一定数入院が必要になる人はでてぐるとは思いますので、その際、本人や救急隊に丸投げという対応をする(せざるを得ない)ことになると救急隊の負担がますます大きくなってしまうかもしれません。

また治療費がかかることで自覚症状は軽いこともありますので差し控え事例がでてくる可能性もあります。

コロナは相変わらずです。症状が出るためか気にするためかはわかりませんが、受診者に対する非接種者の割合が目立ちます(文献上は2回接種以下であれば感染自体を防ぐことはほぼほぼできないことはわかってます)1回接種のみについては時間がたっていたり、感染の既往がなかったりすると症状軽減の効果は今回の波はあまり感じませんが、うってそこまで時間がたっていない方は少し軽くなっている印象はあります。また、気にしなくなっているのか気づかないのか理由は定かではありませんが周りに感染者がいなくてかかることが波を重ねるごとにふえてきています。また、インフルエンザは増えてきていますが咽頭所見だけでは判断しづらく、とはいえ臨床症状だけでは確定はしづらい状況ですので検査せざるをえず同時検査キットもなくはありませんが診療に手間はかかります。インフルエンザの重症化を防ぐのはワクチンしかありませんので、できれば接種をしておいていただけると見落としの際のリスクを低く見積もれることもあり現場としては助かります。また、人の動きが活発になっていることを表しているんでしょうが、コロナやインフルエンザ以外の感染症も増えています(人の動きが戻ることは個人的には歓迎してます)。隔離期間を医学的な根拠はあまりなく政治的判断で短くした時点でかかるのは仕方がないということとは思いますが、医療職や介護職が意図せず感染させてしまったりすることも含めて、感染を許容することにシフトチェンジしたことを明確に伝えないのは日本の政治家らしいといえばらしいのかもしれません。中国製のワクチンは他の国のものにくらべて効果がおとるとは元々いわれてはいたのですが、毒性が下がったとはいえ伝え聞く範囲ては現状は厳しそうで、感染が増えれば変異も増える可能性はあり、その流入も含めて最悪の想定もしてはいます。そのことや5類とすることが流行にどう影響するか観察していきますが、小生としては4回目と5回目の間隔を3ヶ月に短くした根拠ははっきりしないという解釈で5回目の接種については切り札としてとってはいます。

重症化や死亡率自体は少ないですが、感染者が多く、医療従事者が感染もしくは濃厚接触者になりマンパワーが削られるなか診療を続ける必要があるということが特徴でしょうか?(当院スタッフでもお子さんから感染した方がこの間複数でましたがお子さんが発症した時点で休んで頂いたので院内には広がりはしませんでした)また大都市圏だけでなく全国的に影響を以前より強く影響を受けています。家族内感染を観察していると予防効果自体はオミクロンは2回接種まではほぼほぼないのはデーター通りで、3回接種や4回接種の方よりは家族内への感染拡大の起点となることがおおいです。ただ、家族内に持ち込むかはその人が外部の人とどれくらいつながっているかといった因子の影響の方が大きい気がします。患者さんの感じ方の個人さもあると思いますが、傾向としては接種回数が多い方が症状自体が軽くなる印象で、デルタ以前より若年者の方が高齢者と比べ症状がはっきりあることが多いです。あいかわらず、発熱しなければコロナでないと思う方(医療機関も)もいて広げてしまうこともありますが、うつしたうつされたを気にしないようにすることも、ワクチン接種の希望者が終わった現在では、社会を動かす上で、大切でありますので、そこは仕方がないと考えています。家族内感染をみていると、症状は注意していれば気づく人も多いので、本当の無症候はそこまでではないのでしょうけど、ちょっと1日だるかった、喉が痛いかもという程度の方もいて周囲に感染者がいなければ気づかないのは仕方がないのではないかと思います。症状が強くでた方から、感染状況を探りつつ、高齢者等のリスクある方に集中し、ご高齢なかたにはacpを含めたお話も聞いておくことも大切かと考えています。コロナ後遺症といわれて来院するかた(よく診察してみると実際は違う方もいます)も増えていますが、小さなお子さんの後遺症について文献ほどない印象で、ほぼほぼ経験はしていません(小生の能力や小児の特性から見落としている可能性もありますが)。また、患者さんがコロナ禍で医療機関に受診しにくくなったというデーターや、早期発見も含め予防活動がコロナ禍でやりにくくなっていたことの影響を現在は懸念しています。

ワクチン接種者の方が症状は短いですし、ハイリスク患者の重症化を防いでいる感覚はあります。今更言うまでもないですが、ワクチンの摂取率並びに重症化予防効果も、多くの人が、罹患を怖がる(自分がかかるというだけでなく人にうつしてその方が重症化するということに対する恐怖)必要がなくなった大きな要因であるとは思います。当然ガードがさがれば罹患する確率は上がるでしょうが、感染によるブースター効果もありますので、そこは以前の生活に戻る上で通らざるをえない道かと思います。

うたれた回数や文献が他と比べ少ないですし、まれな副反応はよくわかりませんが発熱等が少ないのと、インフルエンザワクチン等に使われた実績も含めれば心理的ハードルは低いでしょうか?

実際にそうなりつつありますが、世の中で徐々にコロナが話題に上がらなくなってくるといいのかと思います

確かに、対象群もうけ、それと比べないと厳密にはいえないとは思います。後は、メリット、デメリット、他の代用があるのか、それぞれの価値観、等で決めていけばいいとは思います。