JWは警察官になれますか?
武器を携帯するし、格闘技も学ぶからアウトという答えがすぐに返ってくるでしょう。
しかし、警官や海保の方なら、こうした例規があることをご存知でしょう。「警察官等けん銃使用及び取扱い規範」です。警察学校では、すべての条文を記憶するくらいとことん学びました。
拳銃の取扱いには相当な手続きが必要です。
保管は勿論、ケースから拳銃を取り出すだけで多くの要件を満たしていなければなりません。取り出しただけでも報告書が必要です。相手に向ける(構える)ためのさらに多くの要件があります。発泡なんてすれば、徹夜で報告文書を作成しなければなりません。
そもそも、拳銃の使用は相手に最小限のダメージを与え、動きを食い止める最後の最後の最終手段です。
だからこそ、交渉術や逮捕術、その他の技術を日々鍛錬し身につけ、市民やそして犯人さえも最小限の痛手でおさめるよう努めるのです。自身のダメージは二の次、三の次です。
暴力は名のとおり、制御されていない力です。それは悪です。
警官が持つツールや技術は、制御されるべきシーンに、コントロールされた力をもっておさめるのです。
小さな子が、あるシーンで大人に絡まれ、そこに警察官がやってきて体を張って助けてもらいました。親は当然、その警官に感謝します。そして次の瞬間、
「おまわりさんになっちゃいけないよ!武器をもっているし、格闘技も学んでいるから!聖書には戦いを学ばないと書いてあります!」
…。
もはや、この親は別の力に制御されています…。