マジだみの大学3年娘ミニだみは

幼いころからボッチ好きで

 

小学校の頃の下校時は

友達からの誘いを断り

鼻歌を歌いながらひとりで帰宅していました。

 

友達と上手くやれてないんじゃないかと

心配したマジだみは

おやつを食べ終わったミニだみに話を聞くと

 

ひとりでいる方が気楽だから、と

鼻くそをほじっています。

 

 

マジだみはそのあっけらかんとした姿に

安堵したものの

 

これから小学校高学年になり

また中学、高校と上がっていくにつれ

友達の存在や人間関係の構築は

とても重要になってくることを

思い出しました。

 

当時のミニだみは、

勉強でもスポーツでも

特に秀でたところはありませんでしたので

 

このままボッチ路線を進み続けると

この先苦労するかもな。。。、と

マジだみはちょっと心配していました。

 

 

しかし、地域のスポ少である

ドッジボールチームに入会したことが

ミニだみのボッチ運命を変えまして

 

ミニだみはスポーツ好きになり、

公立中学では校内で一番ブラック色の強い

女子バレー部に入り、

さらなる高みを目指して、高校受験で

MARCH付属高校へ進学し女子バレー部入部、

そしてMARCH大学バレーサークルに入り。。と

 

ボッチで寂しい思いをすることなく

ミニだみはバレーボールを片手に

筋肉スタミナ女子の道を歩んできました。

 

裏を返すと

長くバレーボールを続けるため

ミニだみは己の進路に大学付属校を取り入れ

大学付属の進路の仕組みを

利用しているわけですが

 

高校3年間ずーーーっと

バレーばっかりやっていたので

受験業界で言うところの

 

「高大連携、留学、国内研修に

ボランティアなど

充実したカリキュラムを存分に享受できる」

 

という大学付属のメリットには

ほとんど関係ありませんでした。 

 

 

バレーポジションが

セッターだったこともあり

ミニだみの人間観察眼は

よく鍛えられていますが

 

大学付属ならではのメリットを

享受していないので

女子バレー部以外の生徒と

濃く交わる機会は無く

 

結局、MARCH大学付属で培った

ミニだみの友達の輪は

女子バレー部の仲間と先輩後輩数人、

という結果に終わります。

 

その時期は

ちょうどコロナ禍でありましたので

大学付属のカリキュラムが

実施されにくい状況ではあったのですが

 

そもそもミニだみのお世話になった

MARCH付属高校は、公立高校のように

学校全体が熱を上げて行事に取り組む

雰囲気ではなく

どちらかと言えば

個々の自由を尊重する環境だったので

 

生徒たちの結束力や愛校心を

あまり感じることなく

卒業式を迎えました。

 

 

。。。。。。が、

大学付属の持ち味が生かされるのは

ここからでした。

 

 

現在ミニだみは大学3年生で

高校卒業から結構時間が経っていますが

 

大学生活を謳歌するミニだみの口から

「MARCH付属高校」の名前を

コンスタントに聞かされます。

 

 

MARCH大学に入学して最初の頃は

大学付属の友達以外の知り人がおらず

必然的に

付属時代の友達とつるむことになるので

ミニだみから付属の名前を聞くのは

不思議ではないのですが

 

大学2年3年と上がっていくにつれ

付属以外の友達が増えていくので

 

ミニだみから大学付属の色は

どんどん薄くなっていくのかと

マジだみは思っていました。

 

しかし、薄くなるどころか

逆に濃くなっている感じがします。

 

高校時代はあれだけ嫌っていた

付属高校の男子ですら

今ではすっかり仲良しになり

 

ミニだみは彼らといろんな所へ

遊びに行くようになりました。

 

 

。。。。。。。。?

 

 

 

そんなある週末の午前中

朝早くからバイトに出かけていた

ミニだみから

「今日は仕事が早く終わりそうだから

おかーさん、一緒にランチしよう」と

お誘いがあり

 

マジだみんちとミニだみのバイト先の

中間地点である自由が丘で

待ち合わせすることにしました。

 

自由が丘はミニだみが

3歳から11歳まで習っていた

バレエ教室がある場所です。

 

懐かしいねぇ~と言いながら

自由が丘から緑ヶ丘方面へ延びる

マリークレール通りを歩き

 

バレエ教室に通っていた頃の思い出話に

花を咲かせながら

ランチスポットの軒先を覗きます。

 

そして

自由が丘駅から1キロほど離れた先の

オシャレなイタリアンに

落ち着きました。

 

美味しいパスタに舌鼓を打ちながら

ミニだみのバイト先の話など

雑談をしているうちに

大学生活の話になります。

 

ミニだみの受けている大学講義には

レポート提出を求められるモノが

多いのですが

 

中学時代には読書感想文を書くのが

大嫌いだったミニだみの影はどこへやら

 

今では2000字程度のレポートなら

何の苦もなくスイスイと

書いているようです。

 

付属高校時代に

小論文作成を鍛えられたり

卒論を書かされたりした経験が

今、活かされてるんだな。。。

 

そんなことを思いながら

ミニだみの話を聞いていると

マジだみは少し違和感を感じました。

 

なんか。。。

レポートを書くためのネタにする

論文の数が多いような気がする。。。

 

ミニだみは今現在

就活に公務員試験の勉強にと

大学の勉強以外にやることが沢山あるので

 

複数の論文を読んでる暇なんて

あるんかいな。。。。

 

マジだみがそれを指摘しますと

ああ、とミニだみは何でもない顔をして

スマホの画面を見せてくれました。

 

そこには、ChatGPTと思われる

アプリがずらりと並んでいます。

 

あまり詳しいことは書けませんが

ミニだみは複数のChatGPTを活用して

レポートを書いているようで

 

もちろんChatGPTの出す文章を

そのまま書き写すわけではなく

ChatGPTの出す文章の

出典を1つ1つファクトチェックして

 

自分なりの考えに

変更したりまとめたりして

レポートにしているとのことでした。

 

 

ChatGPTの活用は

ミニだみだけではなく

多くの学生が取り入れていることで

 

「今どきは、出典の論文を

始めから終わりまで

自分で全部読んでレポートを書くなんて

そんな時間がかかることはしないんだよ」と

恬としています。

 

マジだみはそのことに

モノ申したくなり口を開きかけましたが

やめました。

 

何故なら

ミニだみ達がやっていることは

ハイスキルのビジネスパーソンが

率先してやっていることで

ミニだみの所属する学部学科の学生が

就活する時

ChatGPTを使うスキルは歓迎されるからです。



 

最近では

ChatGPTを使い倒してナンボ、という

ビジネスの上流工程が

当たり前になっていて

 

落合陽一さんのような

有名な大学の先生も

ChatGPTの存在は

これからの大学研究に欠かせないと

明言されています。

 

そんな時代の風が吹く中

アナログに立ち返れ、と

ミニだみに諭すのは

愚の骨頂だと思いました。

 

それにしても

ChatGPTが世の中に普及して

そんなに時間は経っていません。

 

アンタ、そんな沢山のChatGPTを

短時間で使いこなすテクニックを

どこで覚えたの?と尋ねると

 

付属の友達(情報系)に教えてもらった、

とのことでした。

 

。。。。。。

 

マジだみが黙っていると

その友達も先輩に教えてもらったんだって、と

ミニだみは

食後のコーヒーを飲みながら顔を上げ

 

マジだみの呆けた顔が面白いのか

話を続けました。

 

 

付属のネットワークは凄いよ。

 

就活の時に企業から課される

適性検査の全部の解答のアレ、

先輩の人脈で

付属のみんな持っているんじゃない?

 

私は適性検査がある企業は受けないから

関係ないけどさ、と

笑っていました。

 

 

。。。。。ああ、

確かこの間見たYouTube動画で

 

「外銀の就活で出会った

慶應早稲田の金持ち連中(内部進学組)が

適性検査の解答持ってて驚いた」と

地方公立出身の東大生が

悔しさをにじませてたけど

 

このことだったか。。。。

 

 

ミニだみ曰く

付属高校時代はあまり感じなかったけど

大学生になって

付属高校の同級生の存在がすごく有難い。

私一人だったら

絶対こんな大学生活は送れなかった。

 

情報を持つ人間は

いつでもどの場所でも

頭一つ抜けてるよ。

 

 

 

沢山のChatGPTを使い倒せても

適性検査の解答持っていても

 

本人にそれに伴う能力を持っていなければ

後で化けの皮が剥がれて

苦労すると思いますし

 

多分MARCH大学レベルの学生なら

就職後にズッコケる人間がいるでしょうし

ミニだみもその一人かもしれません。

 

しかし早慶となると

そもそも学生の能力が高いだろうし

その親御さんが

大手企業の社長や幹部など

富裕層だったりするから

ズッコケることは無いんだろうな。。。。

 

まぁ、富裕層あたりになると

むしろそれらのネットワークに縛られて

「個」が活かせなくなるかもしれませんが


マジだみのような田舎の公立出身者には

想像を超える話ばかりです。

 

 

今日もくさくてゴメンなさい。イヒ