美容整形に失敗した銀座のホステス | 積み木の家

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21で心肺停止になり、九死に一生を得る。死にかけた人間は強さも弱さも知っている。バブリー時代、銀座の一流クラブで№1に上りつめるまでの苦悩と大物芸能人との出逢い、積み木くずしの主人公、穂積由香里との歩みを書いております。




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今のように美容整形が流行ってない時代

昔の美容整形は見てすぐに分かる。
目はビックリお目め


鼻は外人のように高く、ついでにプライドも高い。
その頃いじってる人は、いいスポンサーが付いているか、借金しての整形。


バブリーな時代なので、多額な借金を抱えている人は少なかった。
(後で分かったこと)


マンションや車を買うホステスは山ほどいます。
大半がお客様からの贈り物。


お店にも目立つ整形をしてるお姉さんは数人いました。

席に呼ばれて付いたときに、顔ばかりが気になって…
普通なら顔を見ながら話すのは当たり前。


整形してる人は見てはいけないような気がしました。

自然体とはかけ離れた顔。



あまりにも不自然すぎ…

失敗なのかな…そんなふうに思うほどのお姉さんが一人。
口数が少ないんですが、怒ることなく親切でした。



仲のいいホステス仲間も居ない様子。
推定年齢35
私の友達は28って聞いたようです。


売り上げをやってるホステスなのに、お客様の数は少ない。
太いお客さんが1人いるから何とかなっているのでしょう。


ある時、ビックリお目目のお姉さんが、乾杯をしたばかりなのに突然ハンカチで口元を押さえながら立って行ってしまったのです。


自分のお客さんが来ていたわけでもないのに…
具合でも悪くしたのかと思いました。


他のヘルプも付いていたので、トイレに行くふりをして様子を見に行ったのです。

ビックリお目目のお姉さんはトイレから、なかなか出て来ない。
まさか・・悪阻?


出てきたときには真顔でした。
大丈夫ですか?と聞いたところ、ちょっと鼻が…


それだけ言って席に戻って行った。
鼻?
鼻がどうしたの… (心の声)



噂話が好きな世界
そんな1人から聞いたところ、鼻を高くするプロテーゼが曲がったらしい。


そんな簡単に鼻が曲がる?
怖っ…



しかも顔の表情が殆んど無し。
みんなみたいに笑うことさえ出来ない。


まさに整形の失敗例。
何度も通ってたらしいが、失敗したところを直してくれる美容整形はないようです。


私が入店してから3ヶ月ほどでお店を辞めていきました。
次のお店に移ったのかは分からずじまい。



他にも整形してる人はいましたが、一つ言えることは誰もがまん丸の目
縫い目も見えている


お化粧が厚くなるわけだ。
きっと落とすのにも時間が掛かるにちがいない。



月の化粧品代が10万以上

まだヘルプだった私は月に1万もいかない


若いから肌はすべすべ
自慢できるのはそれぐらい。


誰も読まないでほしい日記-舞川めだか


そんなお姉さん達の様子を伺いながら着実に銀座の街を歩いて行きました



続く



積み木の家-舞川めだか 

銀座の話は30年以上前のバブリー全盛期を入店するきっかけから、ナンバー1になるまでの笑いあり苦悩あり、有名芸能人、スポーツ選手、大物俳優、矢沢永吉さんとの出逢い、夢のようで夢じゃない現実を綴っています。そして、バブリーが弾けた後の恐ろしい現実・・・・