先日、映画「男はつらいよ」の寅さんに会いに葛飾区柴又へ行ってきました。

柴又駅の改札を出たところにいる、旅立つ寅さんの銅像と

見送るさくらさんの銅像。


さくらさんの肩越しに寅さんを見ると、
旅立つ寅さんを見送るさくらさんの気持ちになります。
これだけで、胸がギュっとなります。

帝釈天の参道には「お帰り寅さん」の文字が、どのお店にも貼ってありました。
みんなずっとずっと待っているんですね。
みんな会いたいんですね。


川沿いにも足を伸ばしました。
映画にも何度も出てくるところ。
広い空と広い河川敷。

家に帰ってから気づきましたが、今回の映画のポスターと若干似てました。

後ろの橋が一緒ですね。
もっとちゃんとアングル寄せればよかったなぁ😅

お参りをして、その足で映画を見に行きました。

正直、
すごく見たい気持ちと、
寅さんがいないことを再確認してしまうのがかなしくて見たくない気持ちと、
年末から変などきどきで過ごしていました。


私が寅さんのシリーズをちゃんと全部観たのは、お恥ずかしながらここ5年くらいの話で、でも出会ってからは、すっかり寅さんの大ファンです。

大人になって、私自身にもいろいろなことがあって、やっと寅さんの魅力に気づけたのだと思います。
大人になっていてよかった。笑



《ざざっと映画の感想》ちょっとネタバレ

●メロンの件🍈はテッパン。
●もっともっと思い出してほしいシーンがたくさん。
●タバコを吸うのは年上の女性ばかり。
●満男の娘のゆりちゃんの言葉づかいが丁寧で妙に嬉しい。
●ゲストは結構お祭り気分で参加してる。(それでも全然よいと思う)
●橋爪功さんだけは役をまっとうしていらしてかっこいい。
●それぞれの俳優さん自身の時間の経過の仕方に個人差があって、その違いが見えたのが作品自体の感想とは違うけれども、興味深かった。
●みんな寅さんに会いたいんだなって思った。
●結局若い頃のさくらさんが、どのマドンナよりも一番キレイ。
●でも、吉永小百合さんはキレイ。
●本当に風に向かって寅さんの名前を呼んだ。





シリーズ50作の中で、私が一番好きなシーンは

44作「寅次郎の告白」で、
昔好きだった女性の旦那さんが亡くなっていたことを知った寅さんが、それまでふざけていたのに急にあらたまって満男に香典袋と花を買いに行かせようとして、汽車の時間が迫っていた満男が断ろうとしたときに、

「汽車に乗らないと死ぬのか。ん?墓参りと汽車に乗るのとどっちが大切だか、大学生のお前がわからないのか。」

と満男に言うシーンです。
人として大切にしなくてはいけないものがこの台詞につまっている気がして、とても印象に残っています。


他にも、あげ切れないほど最高なシーンはたくさんあるので、またゆっくり一作目から見直したいと思います。


心があったかくなる、寅さんづけの1日でした。