30代の頃、2年続けて交通事故に見舞われたことがある。

 

最初は東名高速で、運転していた友人が顔面を17針縫うという悲惨な事故だった。

 

後部座席で寝ていた僕は何故か無傷。

鞭打ちが案じられたが、結果なんともなく終わった。

 

次の年は静岡バイパスでの大事故!!

 

僕の乗った車が、曲がり角で対向して来た11トン車にノンブレーキで突っ込んでしまったという事故。

 

運転していた友人の居眠り運転が原因だったらしいが、後で写真を見るとボンネットから上が何にも残っていないという状況だった!!

友人は頭がどこにあるかわからなかったという無残さで、もちろん即死。

毛布を掛けて後部座席で寝ていた僕は、座席下に転げ落ちたお陰で助かったんだと思う。

全身打撲で2日間昏睡状態が続き、万一に備えて親族まで呼び寄せられたんだけど、結局は残骸から引っ張り出す際に破片で切った6針分の裂創のみ。

 

医師は

「あれだけの大事故で助かるなんて奇跡としか思えない」

と言い、母は

「あんたは悪運が強いんだねぇ」

と、しみじみ語っていた。

 

幸運の星の元に生かされているんだと、本気で感じたのはこの時が初めてだった。