こんにちは
さとうです。
さとうです。
十数年前、私はこんな質問と出会いました。
あなたは今まで生きてきた中で、
傷付けたことと傷付いたこと、どちらの方が多かったと思いますか？
みんなはこの質問にどう答えるのかな
私は即答でこう答えました。
傷付けられたことの方が多かったに決まってるじゃないか！
どいつもこいつも気の利かないやつばっかりで、いつも私だけが無理して犠牲になってきた！
みんな大嫌い！みんな〇ねばいいのに！！
この質問、今はどこで見かけたかも覚えていないので正確な答えはわからないのですが‥当時私が見た答えはこうでした。
人は心が健全な状態だと、傷付いた経験と傷付けられた経験は同じだけあると認識する。
だから、傷付いた経験の方が多いと感じるのは、健全な状態ではないのだ、と。
私はこの答えを見て、いわゆる、雷に打たれたような衝撃を受けました。
だって、私は誰かを傷付けたことなんて片手で数えるほどしかしていないって、本気で思っていたから。
いつもの私だったらここで反発して「私には当てはまらない！」と無視して終わっていたはずなのに、この時はなぜか相当なショックを受けたのです。
もしかして、私が間違っていたのか‥？
同じだけ傷付けてきたとしたら、私は今までいろんな人を“無自覚に”傷付けてきたの‥？
そう思った瞬間、血の気が引いて、胸がざわざわしていてもたってもいられなくなりました。
私はただ被害者意識の強い人‥？
私も加害者だった‥？
いや、まさか。
だって私は本物の被害者だったし、被害者意識とは別でしょ。
そう一生懸命打ち消そうとするけど、
一度気付いてしまったら、脳はその証拠を探しはじめてしまいました。
被害者意識を調べてみると、私に当てはまることが多くて愕然としました。
・「〜してくれなかった」と思うことが多い
・「私が正しい」が強い
・いつも「私は悪くない」と思っている
・人の言葉を攻撃と捉える
加害者に思い当たることもありました。
私は怒っていないのに「怒っている」と言われることがよくあって、近しい人間関係の中では機嫌を取られることもたくさんありました。
私自身はいい人のフリが完璧にできていると思っていたけど、実際は腹に溜め込んだ怒りが漏れ出ているような状態だったのです。
勝手に無理して我慢して、周りに不機嫌を撒き散らしていた私。
「私は悪くない！全部お前らが悪い！」を隠しきれないほどたくさん抱えていたせいで、攻撃的なコミュニケーションをしていた私。
私は明らかな加害者でした。
この質問をきっかけに、
なんとなく気付いていたけど見ないようにしていた自分が、ちゃんとした形となって目の前に次々と置かれていきました。
被害者でいれば見なくて済んだ、自分だと認めたくなかった自分を見てようやく私は、
変わらなければならないのは周りではなく私だと気付くことができたのです。
だけどすぐには切り替えられませんでした。
だって私は本当にたくさんの細かい気遣いをして、空気を読んで、そのおかげでほとんどトラブルのない人生を送ってこれたと自負していたから。
周りを助け、周りを喜こばせ、たくさんの自己犠牲もしたけど、うまく生きてこられたと本気で信じていた私は、自分の“加害者の面”をすぐには完全に認めることができなかったのです。
そう思っていた時、必然とも言えるちょっとした出会いがありました。
続きます