ナリーニ・シン 「青の瞳をもつ天使」の続編、
【Archangel's Consort】を読んでいます。
ニューヨークに戻ってきたエレナ。
母違いの妹の学校がヴァンパイアに襲われたり、一度に20人ものヴァンパイアがブラッドラストに陥り人々を襲ったり、色々事件が起きる。
どうやら、千年前に消えたラファエルの母 キャリアンが裏にいるようだ。
145ページ。
「彼女はまだ本当の意味では目覚めていない。力は弱い。それでもこれほどの事が出来る」ラファエルは言った。
「サイヤ…アオダンとNaasirは、彼女を発見するためにどのくらい近寄れるでしょうか?」
ラファエルは厚い雲に覆われた空に浮かぶ月を見上げて言った。
「わたしの母は」
彼が信頼する非常に数少ないひとりに言った。
「狂気に侵されていてもなお賢かった。この1000年間姿を見たものはいない。我々が努力しても、それは簡単ではないだろう」
しかし彼はそうしなくてはならない。
なぜなら彼女が生きているのは、彼が失敗したからだ。
「しーっ、いい子ね。しーっ」
歩き去る彼女の最後の言葉。
草の上を踊るかのように去った。
彼の翼は折れ、口の中は血で溢れ、肋骨は心臓に刺さり、足はまだ身体についていたが少なくとも15箇所はおかしな形に曲がっていた。
彼女は彼の横にかがみこみ、血にまみれた髪を後ろに優しく撫で付けた。
「あぁ、わたしの可愛い子。かわいそうなラファエル。今は痛むでしょうけれど、いつかは終わるわ」
彼女のどこまでも青い瞳は、優しさに溢れていた。
「あなたは死なないの、ラファエル。死ねないのよ。」
折れた頬へのキスは、蝶のように軽やかだった。
「あなたは2人の大天使の息子なのだから」
ラファエルは何も言わなかった。言えなかった。喉が潰れていたから。
でも目に浮かんだ言葉をキャリアンは理解した。
ー僕たちでも死ぬことはある。
父が死ぬのをみたから。母の手によって。
「彼は死ぬべきだったのよ、私の可愛い子。そうでなければ世界は血に塗れていたでしょう。そして私も…だから、あなたは私を殺しにきたのよね?」
息子への愛に溢れた優しい笑い声をあげた。
「あなたは私を殺せないの、可愛いラファエル。他の10人の大天使だけが大天使を殺せるのよ。そして彼らは決して私を見つけられない」
そして彼女は軽やかな足取りで、天使の粉がキラキラと翼の後を残しながら、去った。
「ドミトリ」
大人になってからずっとある闇に再び記憶を閉じ込めながらラファエルは言った。
「我々は立ち止まれない」
彼は大天使、彼の集中はより大きな問題だ。
しかし今日、
黄昏が夜に変わる時、彼はキャリアンの邪悪な気配を拭うためニューヨークを飛ぶ必要があった。
母には決してわたしのテリトリーを侵させない。
2度と失敗はしない。
たとえそれが、かつて彼を腕に抱きしめ優しく揺らした女性を殺す事を意味したとしても。
そしてラファエルが未だに、彼女のその無限の愛に囚われていたとしても。
ちなみに、
もしこのブログを読んでくれて、
ナリーニ・シンの「青の瞳をもつ天使」を読んだことない方がいらっしゃったら、
ぜひ読んでください!!
絶対に絶対に面白いからーーーっっ


