産後クライシスを乗り切るために、ピーク時に私がしていたことをいくつか挙げてみる。





①女友達と共感しあう


とにかく大切なのは不満を吐き出すこと。
簡単にいえば、旦那への不満を言い合うだけの事なんやけど(笑)

結局ね、これが最善策。



これは 誰にでもすればいいわけでもなくて。

・家庭環境が似てる
・信頼できる親しい間柄
・旦那のタイプが似てる

この条件が揃ってないと意味がない。



結局ね、一番不安なのは「自分が結婚を失敗したのではないか」 ということなんよね。

こうも毎日イライラしてると、選ぶ相手間違えた?とか思えてくるし、この先何十年もこの人とやっていけるのか不安になってくる。

基本的に育児ノイローゼになりかけの状態ではメンタルも弱っててマイナス思考になりがち。



そこへもって全く環境や状況の違う人に「えー!うちはめっちゃイクメンやわ」とか言われたら 凹むだけやから。

ピーク時はとにかく同じ状況の人にしか家庭のことは話さないようにしてた。


人と比べてはいけない、とか綺麗事は置いといて。とりあえず確実な共感をもらうことで救われる。



自分ばっかりじゃない。

男が育児に協力的じゃなかったり気遣いに欠けるのは一般的な現象である。
男性脳や産まない性であるから、なのかもしれないし、そもそも求めるのが無駄。


私は結婚相手を間違えたんじゃない。
今そういう時期なだけ。

また明日から頑張ろう、と一時的に回復できる。




母親が父親のことを 陰でも決して悪く言うことはあってはならない、みたいな考えもあると思う。


でもそこまでキレイな感情は私には保てなくて、母親は菩薩であるべき、みたいなのは現実には不可能。


母親は子どもの前では明るい家庭を演じる女優ではいられても 旦那や友達の前では一人の未熟な人間でいい。

家庭を守るために外で感情を吐き出すんや!
と、言い訳してみる(笑)


私はそれでいいと思う派。






②ケンカを悪いことだと考えない。


ケンカしてるときって、不満や要望を口にできるチャンスなんよね。怒りに任せないと口から出ないことが勢いで言えたりする。

溜め込みすぎて埋まらない溝ができてしまうよりは、口に出して伝えたよっぽどマシと思う。



ただし、取り返しのつかないような決定的な言葉は言わない。これは大事。


言うのは「もっと手伝ってほしい」とか「育児がどれだけ大変かわかってよ」みたいな小言や訴え。
決定的に相手を傷つける言葉じゃなければ、すごい剣幕でまくしたてても まだ可愛いげある(と思う)。



そして訴えが終わればフォローいれる。

男は一生働き続けなあかんって大変やと思う、私は専業主婦させてもらってありがたいとは思ってる、など。

下げといて、上げる。
すると旦那も乗せられて「毎日子どもらをよく見てくれてると思う」とか言い出したり。

そして最後は「また明日から頑張ろう」と言い合い 丸くおさまる感じ。


自分もスッキリして、ちょっと雨降って地固まる感になるから 一時的に夫婦仲が良い感じになる。
まさに一石二鳥!



そしてまた後日新たなイライラで喧嘩をふっかけてしまい、その繰返しなんやけど(笑)




③手抜きを否定しない。


育児も家事も完璧にやろうとすると 旦那の家でのぐうたら姿が許せなくなるので、自分も手抜きする。これ大事。


ちょっと前まで、私が育児家事でバタバタしてるのに部屋で呑気にくつろいでる旦那をなんとかしたくて「私はこんなに動いてるのにあんたは何?」みたいな雰囲気を出してた事があった。

よくドラマとかである わざとくつろいでる旦那の前を掃除機かけたりみたいな(笑)



それで旦那がぐうたらしづらくなって オレも家族のためにいっちょ奮起するか、みたいになるかと思って。

でもそんなことはあるはずなく(笑)


きっとバタバタ動かれたらゆっくり休まれへんやろ~うぜ~、くらいに思ってたんやろう。


まあ独身時代に母親がバタバタ動いてても同じように うぜ~、と思いながらゲームしていた私が一番それをわかるのでなんとも言えず、、



なのでもう馬鹿らしくなり、頑張り主婦を演じるのを頑張るのはやめて手抜きアピールしてやろうと。

(いや もともと手抜きはしてたんやけど手抜きしてるとバレるのは嫌やっただけで、手抜きは得意)



わざわざ手抜きアピールする意味は、こんな感じかな。

専業主婦やのに手抜きしてることへのちょっと罪悪感→旦那のぐうたらに文句言えない→こんな手抜き女に文句言わず受け入れてくれて心の広い男かも→お互い気楽に行こうぜ→ほんとの意味でリラックスしてもらえる → ギスギスなくなる→夫婦仲がよくなる


とにかくね、完璧にやろうとするとギスギスすんのよ。私はね。


結局、最低限のことさえやってればユルい女の方が男ウケいいんよね。わかってた。わかってたよ。でも認めたくなくて(笑)

でももうこの際認めるわ!ってことで。





④上を見ない。


とにかく、素晴らしいイクメン旦那への理想を捨てる。そんな情報は取り入れない(ここは人と比べないというご都合主義)。

自分の旦那にはイクメンになる素質があんまりなく、またそれを巧みに操ってイクメンに変えるような妻としての力量が私にはない事実(笑)



自分についても、器の大きい素晴らしい母親と比べない。

もともとぐうたらで自分の世界大好きだった私がよくここまで家族のために時間割いて頑張ってるよ!すごいことや!と思うようにしてる。



そんな旦那とこんな私が あと何十年やってかなきゃならないのが現実。理想に逃げてもなにもならない。

実力に相応しい理想をもって、現実的に対処していく。
なにげに重要。





⑤考えを理解してもらうのではなく、行動でしめす。


これは一例やけど。

例えば 子どもたちを風呂に入れてくれたとき、旦那がいちいち脱衣場から呼び出し音を鳴らすことについて、いつもイライラしてた。


世の旦那さんによく向けられる不満として、旦那の思う子どもを風呂に入れる=自分が先に入り身体を洗って 終われば子どもを呼んで入浴させて あがったらあとは妻に任せる。みたいなやり方ね。


女からしたら正直、脱衣、入浴、身体を拭く、服を着せる、部屋に連れてくる、の一連の作業全部やってくれなきゃ 風呂に入れてもらう意味がない。

だって全然休めない。

風呂に入れてもらうのは、つかの間の休息タイムや 子ども居ぬ間に用事を済ませたいからであって、そんな度々呼び出されなら休息も用事もできないし、そんなんなら自分が入れた方が楽って話。




まあね、ちっちゃい話やし こんなこと言ってる方の器もちっちゃいと思われそうやけど。


実はこういうのが真のイクメンかどうかの判断になるんよね。

真のイクメンは「自分が○○してやった」じゃなく「どれだけ妻の負担を減らせたか」「どれだけ妻が休めたか」を重視して行動できると思う。

だから、うちの旦那は真のイクメンではないし、さっきも書いたようにそれを求めてはいけない(  ̄▽ ̄)


だからといって自分が常に負担を感じてイライラするのでは意味がないし、でもせめて私も休日くらいは一人でゆっくり風呂に入りたいし、我慢じゃなく、ここらでなんとかしたい。

しばらく葛藤。


でも言ったら多分旦那の反応の鈍さにイライラしてまたケンカしてしまいそうなので、言葉じゃなく行動に移すことにした。



ある日、旦那がまた脱衣場から呼び出し音を鳴らしてきたけど、放置。

ベランダに出てて聞こえなかったフリできるし、下の子のオムツ替えで手離せないとか なんとでも言い訳できる。



放置してたら、全裸で水ポタポタの旦那が子どもを連れてリビングにやってきた。

じっとしてない子どもにオムツはかせたり着替えさせる脱衣場が実は一番の修羅場なので慣れてなくて格闘したんやろう。ちょっとやつれてた(笑)


それ見て私、めっちゃ愉快な気分になって。


私の大変さを分かってもらえたっぽいし、単純に楽できたし、気分よくて

「ありがとう助かった~~」って久しぶりに笑顔で心から言えた。


そして旦那も「おう、ちょっと休めたか?」とかまんざらでもない感じになって、もはや呼び出し音を無視した理由なんか聞くことも忘れてる様子(笑)



なんで全部やってくれないの?
って相手を責めるより、やらざるを得ない状況にしちゃって感謝する方が相手に自信つけさせられるし、うまくいくかもって実感した瞬間でしたよ。






⑥ときめく



ここ1年ほど、恋してる。

相手はもちろん芸能人ね。




会えなくてもいい。
実際に絡まなくていい。

顔見せてくれるだけで、夢見るだけで、妄想させてくれるだけでいい。


それだけで、全然違う。
生活にハリが出る。
自分が女だったことを思い出す。




昔から芸能人にハマることが多かったけど、独身時代のそれとはなんか感覚が違うのね。


昔は 才能とか仕事に対する姿勢とかそういう部分に惚れてたから、熱愛しようが結婚しようが別に平気だった。



でも今は違う。

真剣に恋愛感情なんよ(笑)




だって、既婚者はもう一生恋愛出来ない。

旦那に家族愛が増すことはあってもトキメキを覚えることはもう一生ない(断言しておく。笑)


このままトキメキが一生無いなんて寂しすぎる。
でも不倫は嫌だ。てゆうか出来ない。



結婚してから、子どもが産まれてからも、芸能人にハマるのすらやめといた方がいいような気がして控えてたんよね。

私ハマると激しいし ライブやらDVDやらでお金も時間も消費もするし、なにより 旦那(パパ)以外の人に恋愛感情抱くのはなんか罪悪感あって。



でも、産後クライシス中にふっきれた。

好きな人作って癒されてやる!!




でも実際 なかなかハマれる人っていなくて。

顔好み~~、くらいに留まって そこから先 どハマりするような人ってあんまりいない。
年々、男を冷静に見すぎて 惚れにくくなるし。



そんな時 たまたまつけてたテレビで出会った。
ドハマりの予感したけど、抑えるのはやめた。



この歳になって もう1年間も持続してトキメキ感じていられるって 奇跡的で。


やっと見つけた 私の心を潤してくれる大切な相手なので、絶対手離したくない!

日々 熱愛発覚のニュースが出ないかと怯えてる(笑)





最近知ったけど、芸能人の熱烈なファンの人って 主婦層が多いんよね。リアルな恋愛できないからこそファン活動に命懸ける みたいな。

ヨン様ファンとか当時分からなかったのが 今すごい理解できる(笑)



時間も自由も限られるなか お手軽に何かに夢中になれて、誰にも迷惑かけず、気持ちが満たされる。最高。







※※※※※※※




そんなこんなで

友達や、子どもの笑顔や、芸能人に助けられて 産後クライシスのピークはなんとか乗りきりましたよ。

家庭崩壊は避けられて良かった。




今はだいぶ落ち着いてる。


旦那にイライラすることもかなり減り、家族に笑顔が増えて、そんな状態が2ヶ月続いてる。

もうクライシスは終息したかもしれない。




次回はそのクライシス終息のきっかけについて書こうと思う。長いけどもう少しだけおつきあいくださいませ。