今年もまた例の封筒が来てしまった(゜_゜;)
凍結受精卵をどうしますか? の書類。
……結局、今年もふんぎりがつかない。
採卵してからもう4年になるし、そろそろ決めなあかんねんけど。全っ然だめ。
結局自分はどうしたいのか?
二人で充分、むしろ二人しか無理。
っていうのは事実で。
前にも書いたけど、宝くじが当たったら迎えに行くつもり。これは本当。
でもすごく可能性が少ない。
当たり前の事実なの前提で。
気持ちの問題だけで考えたとして、
三人目が欲しいかどうかと聞かれたら、欲しい。
娘が一歳を迎えて、もう赤ちゃんじゃなくなってしまったので さみしくて、また赤ちゃんが抱きたくなるし欲しくなる。
単純にいま 特にそういう時期でもある。
息子が一歳過ぎた頃も同じように 無性に赤ちゃん欲しいってなったし。
で、産まれてからドタバタに巻き込まれてヒーヒーいって、今もまさに絶賛ドタバタ中なんやけど(笑)
それでもまた赤ちゃん欲しい気持ちが湧いてくる。
なんやろうね…
赤ちゃんもほしいし、また妊娠出産という体験をもう一度でいいからしたい。
二人目を産んだ直後にも思ったしブログにも書いたこともあるけど。
妊娠も出産もすっごい楽しかった。
特に二人目ね。
怖いとか緊張とか不安とかのマイナス要素が全っ然なくて、予定日に向けて異常なくらいテンション上がっちゃって。
制御不能のジェットコースターみたいな、興奮の渦に飲まれていく感覚。
とにかく私の人生であんな面白い体験はないって思った。
それから、妊娠中の感覚も忘れられない。
息子が私のお腹に抱きついてるときに胎動を感じると、お腹の外と中の両方から子どもたちを感じることが出来る、なんとも不思議な感覚におちいって。
自分の身体が 地面とか宇宙になったような、不思議な感じ。
お腹の皮膚と脂肪と羊水と羊膜を隔てて、兄弟同士が触れあっている。
そんな瞬間。
「兄ちゃんやで~!ここに赤ちゃん入ってるねんで」と一歳の息子に声をかけた日々。
(゜.゜)
よくわかってない様子の息子(笑)
そしてその二人が、産まれてご対面するわけ。
なんという感動
なんという不思議
なんという面白さ…
※今となっては二人が絡むとろくなことがなくドタバタでしかないんやけど、当時はすごい感動したもんですわ
二人は、同じ日に授精した卵。
もうひとつ、一緒に授精した仲間がいて。
三つの卵は 仲良く一緒に冷凍保存されてお迎えを待ってた。
たまたま、見た目一番張りのあった受精卵として、息子が最初に選ばれて。
だから長男として産まれた。
そして今、布団からはみ出してマヌケ面で私の右隣に寝ている。
次に娘が選ばれて。
長女として、産まれた。
そして今、猫のように丸まって 私の左隣で寝ている。
こうなるともう、だめ。
選ばれなかった子…
私のお腹に入ることさえできれば、次男か次女になってこの世に誕生し、数年後にはベビーベッドですやすや寝てるかもしらんのに
今もレディースクリニックの貯卵庫のなかでひっそりと冷凍されていると思うと胸が痛くなる。
お迎えを待ってるような気がして今すぐ迎えにいきたくなる。
受精卵が人間になってこの世に誕生し、自分の日常に不可欠な存在になっていくという体験を2回もしたら、もはや受精卵がものじゃなくて人に思えてしまう。
こんなに情がうつるとは思ってなかった(T_T)
そして、私にとって受精卵は これが人生で最後のひとつ。
いろんな事情からもう採卵することはないし、自然に受精することはない。
受精することも、妊娠することも、出産することも、可能性がなくなる。
必要がないのは理解してるよ。
贅沢言っちゃいけないのもわかる。
でも1%でも可能性があるのと全くないのでは あまりに違いすぎる。
可能性がゼロになるのは あまりに寂しい。
大袈裟かもしれんけど、子宮がなくなる寂しさにも似たものがあるかもしれない。本能的にふんぎりがつかない。
全くそんな風に考えずに始めたのに、最終的にはいろんな意味であまりに重い「たった1つ」になってしまって、悩んでる(T_T)
で、結局「破棄」とかね、ちょっと全然考えられない。
そして結局今年も更新するつもり。
更新料は年間25,000円やから、かなり安い方。
うちのクリニックは良心的やから好き。
旦那からしたら全く理解できへんやろうなとは思うけどね。
二人目も産まれて、何ら必要のないものをお金を払って置いておく意味とか。
この話をしたらいつも「三人目とか、さすがに無いで~」と言われるけど
「無くてもいいから置いとおきたい。男には分からんねん」というと何も言えなくなるようで黙ってくれる(笑)
来年もどうせ悩むんやろう。
で、いよいよ期限がきて破棄になるとかにはもっと重い感じになってしまうんやろうな…
今書いてて、自分も不妊治療してた身からすれば 欲張りで贅沢な悩みやと客観的に思う。
けど、今こういう気持ちになってるのは事実やから正直に吐き出そうと。
女心は、自分自身ですら把握できず操れず
我ながら手強いですわ。