「京都太秦物語」感想(登場人物編) | プファ風呂具

プファ風呂具

「通りすがりのまいぷうファン」改め「プファ」です。
「路地裏の優しい猫」チケット入手にあわせてブログは開店しました。
よろしくお願いします。m(_ _ )m

5月22日(土)に見てきた、映画「京都太秦物語」について

京都太秦物語
物語(公式ホームページの転載です。)
http://www.ritsumei.ac.jp/eizo/kyotostory/sidemenu_story.html

私は、この街を去るのだろうか。
 京都太秦、大映通り商店街。
 東出京子(海老瀬はな)はクリーニング店の娘で、立命館大学の図書館に勤めている。仲の良い幼なじみの梁瀬康太(USA)は豆腐店の息子で、アルバイトをしながらお笑い芸人を目指してオーディションを受け続ける日々。
 ある日のこと、京子は図書館で白川静文字学を研究する榎大地(田中壮太郎)と出会った。学問一筋の大地は、京子に一目ぼれしてしまい、研究への一途な態度と同じ情熱を、京子への求愛に注ぎはじめる。一方、康太は自分の将来について悩みはじめて、京子との関係もうまくいかない。
 晴れ舞台だったはずの学園祭でも康太の芸は受けず、二人はとうとう喧嘩してしまう。京子は言った。康太は自分の生まれ育った太秦の、自分の父の仕事の素晴らしさを知らないのだ、と。
 偶然、別れる二人の様子を見ていた大地が、鴨川をいきなり渡って京子のもとにやってくる。明日、一緒に京都を出て留学する北京で暮らそうと、一方的にプロポーズし、新幹線のチケットを無理やり手渡した。
 翌朝、京都駅に向かう京子がとった決断とは・・・・。


東出京子(海老瀬はなさん)
この映画のヒロイン。東出クリーニング店の長女。派遣社員として大学の図書館に勤務しながら、実家のクリーニング店も手伝っている。
ありきたりな言葉になってしまいますが、良い演技でしたね。
康太との関係では、車折神社で「私のことどう思うてるん」と聞くシーンや、ネタバレになるので詳しくは書きませんが、エンディングのシーンが良かったですね。
大地と間では、図書館での出会いのユーモラスなシーン、ラスト近くの駅でのシーンではしんみりとした演技が良かったです。(このシーンで、私の隣に座っていた女性は泣いていましたよ。)
康太との会話で、ご両親の仕事に敬意を持っていることがわかります。ご両親を気遣うシーンも良かったですね。
映画の中では、普段はズボンで自転車に乗っていて、はやりのファッションには縁遠い感じですが、その姿が役柄とよく合っていますね。
舞台挨拶とサイン会では、一転華やかな振り袖姿。よく似合ってますね。綺麗ですね。はなさんがCMに出ておられる「長沼静きもの学院」が提供してくれたそうです。このCM、こちらから見ることができます。
着付(着物の着付け)を習うなら長沼静きもの学院
http://www.naganuma-kimono.co.jp/flv/cm.html

梁瀬康太(USAさん)
お笑い芸人をめざす豆腐店の息子。京子とは幼なじみで、恋人同士という設定。
テレビ局でのオーディションでの漫才のシーン。ピン芸人としていどんだ学園祭でのシーン。身内が見ている所では面白いんですが、いざ本番となると受けずに滑ってしまう役所を、好演されていました。百貨店での夜景のバイト中に、いつのまにかステージで踊っているダンスシーン。EXILEのパフォーマーとしての抜群のダンスを披露されていました。ダンスシーンの収録時間も長かったです。阿部監督も舞台挨拶で話しておられましたが、お笑いシーンもダンスシーンも、映画に使われたシーンの何倍、何十倍もの時間をかけて練習されていたとのこと、本当にアーティストとして仕事に熱心な方なんですね。演技の方も、反発を見せながらも、薬の量が増えてきた父親を気遣うシーンや、京子に対して、自分の気持ちをうまく言い表せないシーンなど、良い味をだされていました。パンフレットによると、USAさんは長年“寅さん”のファンで山田洋次監督を敬愛されているそうです。

榎大地(田中壮太郎さん)
京子が図書館に勤める立命館大学の期限付き研究員。
一方的に京子のことを好きになってしまう、相手の気持ちなんか考えずに自分の気持ちを一方的に伝える、言ってみれば「ストーカー」に近いのですが、でもその一途さに共感が持てました。こちらからの一方的な思いであっても、これだけ人のことを好きになって、愛を伝えることができたらすばらしいなぁ、と思わせるだけの演技でした。白川文字学のうんちく話(「愛」という漢字の起源)や、太秦(うずまさ)という漢字の由来の話など、演技も熱を帯びていましたが、話の内容も面白かったですね。本が重くてひっくり返ったり、靴を片方忘れたまま帰ったり、河原で滑ってこけたり、その動きすべてがユーモラスで、その点からも愛すべき人物に見えますね。ラスト近くのシーンの迫真の演技も見物です。舞台挨拶で説明がありましたが、この演技をするため、田中壮太郎さんは前の夜は眠らなかったそうです。

東出智絵(西田麻衣さん)
京子の妹。東出クリーニング店の次女。高校生。
大地が京子に気があることを、一目で見抜いて京子に伝えるシーン。立ち去る大地を追いかけて、踏切でクリーニングが仕上がったスーツを渡し、大地のしょげている姿を見て「なんか、かわいそう、あのインテリさん」と言うシーン。学園祭で、プラカードを作って康太を応援するシーン。京子を訪ねてきた康太に、京子が出られないことを伝えるシーンとその後の会話。夜、京子と布団を並べて、「お姉ちゃん、東京いくの?」と切り出し、姉のことを心配し、味方になって助けようとするシーン。出番は少なかったですが、それぞれのシーンがすべて、重要な意味を持っていて、そのシーン、そのシーンでの役割をしっかり演じておられました。朝ご飯を急いで食べたり、制服のスカートが短すぎたり、ユーモラスな面もありましたよ。ご両親が山田洋次監督の作品の大ファンだとのこと、喜んでもらえて良かったですね。

東出クリーニング店のお父さん、お母さん、やなせ豆腐店のお父さん、お母さんをはじめとする大映通り商店街の人々も、皆さんとても言い演技をされていました。これらの人々無しには、この映画はできなかったですね。



多くの方にみていただきたいですね。
なお、この映画の当日料金は、1000円です。
http://www.ritsumei.ac.jp/eizo/kyotostory/sidemenu_theater.html


5月26日(水)10:30の回 (上映後) に、再々舞台挨拶が決定したそうです。
「京都太秦物語」好評につき急遽26日(水)再々舞台挨拶決定!
http://www.movix.co.jp/app/SMTT000000055_OSIRASE_4213.html


プファ風呂具-「京都太秦物語」

プファ風呂具-「京都太秦物語」