審議は、以下のように進めました。
ア 保険を解約した場合の損金を明確にしました。
◆損金の計算方法
- 支払済み保険料(5年間、つまり60ヶ月分) 2,352,100円
- 1ヶ月当たりの保険料(2,352,100÷60) 約39,202円
- 経過した保険への加入期間 (4月、5月) 2ヶ月
- 3の2ヶ月間の保険料 (39,202×2) 約78,404円
- 支払った金額 - 2ヶ月分の保険料 (1-4) 残金 2,273,696円
- 解約返戻金 2,175,200円
- 残金 - 解約返戻金 (5-6) 損金 98,496円
損金は、約98,500円です。
イ 保険会社を変えて、節約できる最大金額を明確にました。
◆節約可能金額の計算方法
- 解約返戻金 2,175,200円
- 代理店提案の最安値の保険料(5年分) 約1,500,000円
- 節約可能金額 (1-2) 約675,200円
節約可能額は約675,000円です。
ウ 現行の保険と、変更後の保険の、内容の違いを明確にしました。
- 現行保険のみ、共用部分管理不備による居住者への賠償に、雨漏りが含まれる
- 現行保険のみ、水漏れ原因調査費用が、1調査100万円まで(他は1年間100万円まで)
エ 比較検討の際に留意する点を、自由に発言していただきました。
- ウの1は、原因を解決する工事費用は対象外(室内の補修費用のみ)
- ウの1は、雨漏りが天災(台風など)だと対象外
- 現在雨漏りを解決してもらってない部屋は、保険の結果を待ったりせずに即対応開始
- エの3は、昨年の被害ゆえ昨年の保険が下りる可能性大
- エの3が、保険金が下りなかったなら、管理組合の支出で当然
- 大規模修繕工事以降は、その工事の保証が、このマンションに担保される
- 67万円は、5年間という期間と総戸数で割ると、少額ではないか
- 67万円は少額ではない
- 節約額を、大規模修繕工事に使える
- このK市のハザードマップを見ると、水災特約は外して良いのではないか
私は議長ですので、個人的意見を述べないようにしました。
妻と打ち合わせていたのは、「私たちが意見を言うのは、決が割れたときのみにしよう」です。
客観的事実を整理し、ハザードマップを市役所からもらってきて配り、会議では司会役に徹し、
議論は見守る。
意見も出つくし、いよいよ、結論を出さなければなりません。
しかし、これがまた、想像以上に大変でした。