ひとり歩いている。緑の小道をひとり歩いている。そよ風が吹いていて気持ちがいい。そよ風に触れながらひとり歩いている。鳥たちの声、草の戯れ、冷やかすようにそよ風が吹いている。なんて気持ちがいいんだろう。緑の小道をひとり歩いている。誰もいない。広がる空と真っ白な雲。風とペアを組んで踊る草たち。鳥たちが囁く。どこに向かうの?と。私は答える。どこにも行かないと。ここにいて永遠に緑の小道を歩いていくだけ。