はじめまして、私は古典を学習中の高校生です。

突然ですが皆さんは古典が好きでしょうか。私ははじめ、こんなに古典が好きになるとは思ってもいませんでした。古典は知れば知るほど、読めば読むほど好きになります。私はその気持ちを体感してみてほしい!という思いからこのブログを書き始めました。注意してほしいのは、あくまでも私は古典のプロフェッショナルというわけではないということです。みなさんと楽しく古典を学びたいと思っています、暖かい目で見ていただければ幸いです。

 

というわけで、記念すべき一日目はしほたるの由来について書こうと思います!

 

そもそもしほたるとは、漢字で書くと潮垂ると書き、涙を流すという意味があります。

ではなぜ涙を流すという意味のしほたるに潮が垂れるという単語をあてたのか、そこには古文ならではの表現が表れています。

実は、もともとしほたるには、漢字の通り潮水に濡れてしずくが垂れるという意味がありました。ですが、あるときその様子が涙を流しているように見えたことから、比喩的な表現でしほたるが涙を流すという意味で使われるようになりました。また、もしほたる(藻塩垂る)という単語もあり、和歌の中でしほたるとかけて使われます。

 

わくらばに  問ふ人あらば  須磨の浦に  藻塩たれつつ  わぶと答へよ 『古今和歌集』

訳)たまたま私に尋ねてくる人がいたならば、須磨の浦で海水を藻にかけ(涙を流し)ては悲嘆にくれて暮らしていると答えなさい。

 

今日は以上です!また明日!!