ここ数年はYouTubeばかりを観ています。

一方本を読む機会がめちゃくちゃ減りました。そりゃ本屋はやってけないわ。

 

そんな動画の海に溺れる中、これは面白い!と食い入るようにみてしまったものがこちら↓

 

 

 

⚫︎成田悠輔の志願にざわつくスタジオ。世界から「お金」はなくなる。稼ぐより踊れ!【成田 悠輔】[695人目]令和の虎 Tiger Funding特別編【FULL】

 

最近は成田悠輔さんを見ないと思ってたら令和の虎に出ていました。

 

ここで語られているのは、これから起こるであろうお金の要らない世界の話。

これ以降は動画の内容について書いているので、ネタバレされたくない方は離脱ください。

(ネタバレしても全然動画は面白いので見てほしい)

 

 

 

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成田さんの主張は端的に言うと、資本主義の行き着く先はAIが人の言動を観察し、人物の総合的な評価(信用度?)によってお金が不要な社会になると言うもの。買い物をしようとしても支払いの必要はないけれど、それを大量に行なっていくと購入できなくなると言うものらしい。もちろんそれはA Iが行う信用度みたいなものが高ければ高いほど物が買えるしサービスが受けれられるので、交友関係は大事にした方がいいし仕事もやはり頑張れば頑張っただけ良いということはある。

 

中国では芝麻(ジーマ)信用と言う中国版アマゾンであるアリババが、個人の決済情報や車や家などの資産情報、SNSを使ったデータや学歴や職歴などから算出して作るスコアがあり、この行き着く先がお金の要らない世界に近いのではないかと思う。ただそうすると自分のいる階層から抜け出そうにもデバフがかかり、逆に優位な人たちは常にバフがかかった状態なので下克上が起こりにくい世界のようでなんかデストピア。

 

ここで大事なのは、今とは明らかに価値観が変わっているということ。お金はなくなるし働き方や生き方の価値が大きく変化します。生きて行くために必要な金銭を稼ぐための労働を行う方がほとんどだが、働く理由が生きがいというか、場合によっては暇つぶしという労働になるのではないか?つまり今よりはるかにお金を稼ぐことの意味が薄れていく世界になるということです。

動画内では「優れるな、異なれ」という言葉が出たが、異なることにこそ価値が生まれお金の存在価値がなくなっていくと、自分自身のままで全肯定される反面、逃げ場がない怖さもあるという今とは違った価値観を受け入れる必要が出てくる。

 

生きるとは特別なんの意味もなく、それでも生きなきゃいけないから意味を持たせるために働いている今は、偽りでいれるが故に傷つきにくいとも言える。

 

動画の中でも虎(出資者側の社長)が生きることに意味はなく仕事は暇つぶしだと言っていた。もちろんこの方の暇つぶしは手抜き仕事ではなく全力で仕事をして楽しむという意味。ただそこに何の意味もなく、人類が発展したとしてもいずれこの世からいなくなるし、家族や大切な人との楽しい時間や関わり合いもいずれいなくなるものなら意味がない。

 

まだお金のための労働からは抜けられはしないけれど、そんな未来を想像すると幸福や生きがい、自己肯定できる生き様などの片鱗が見えてくるような気がしてきた。今ちょうど仕事の関わり方について考えることが多く、幸福な生き方、働き方を見失っていたところだったので、100年後のお金のない世界を想像しながらまた月曜日から仕事に勤しんでいこうと思う。