Netflixで鑑賞しました。ネトフリのあらすじが

戦争により不安定な情勢が続くイングランド。気まぐれで病弱なアン女王に代わり宮廷の実権を握る側近と、したたかな若き侍女は、女王の寵愛(ちょうあい)をめぐり激しい火花を散らすことになる。

だったので『側近』は男だと思って見始めたら、側近はサラというアン女王の幼馴染みの女性でした。
でも意図的にかサラはだいぶ男っぽく描かれていたと思います。
一応史実がベースになっているらしいです。
この3人の関係性が昔の東海テレビの昼ドラ位ドロドロしているので、どの辺まで史実に忠実に作られたのかは分かりませんが。
歴史や元ネタ等、全く知識がなくても楽しめる映画でしたので、あまり気負わず観られると思います。

元は貴族だった若い女性、アビゲイル。
父親がギャンブル狂だった上に家に火をつけたりで、すっかり落ちぶれてしまい、アビゲイルはなんとかして以前のポジションを取り返そうとし、そのために女王に近付きます。
これがまあよく言えばしたたか、悪く言うと凄い嫌な女でして、こんな奴が身近にいたらたまったもんではないなと思ったり。
ただ、メインの女性3人が3人とも性格にかなりの難アリ(一応サラが比較的まともそうには見える)なので、アビゲイルのクソさは案外目立たないという……。
というか、メイン女性の性格がクソと言ったけど、男性キャラも相当クソかつアホっぽく描かれているので、登場人物全員クソ、みたいな映画になっております。
浅い言い方をすれば、クソみたいな王室とその周辺の貴族政治家戦争関係の中で、アビゲイルとサラが足の引っ張り合いをしているという構図だったんでしょうか。

最後も一筋縄ではいかないな〜、という含みを持たせた終わり方で、なかなか楽しめました。

全体的に服装やメイクが派手ではあるんだけど、ソフィア・コッポラ監督『マリー・アントワネット』みたいに映え、ビジュアルに全振りするというよりは、常になんかどっかが汚いとか、化粧とかもどちらかといえば滑稽に見えるシーンが多く、監督はこの体制自体を滑稽だと思いながら作ったのかななどと勝手に考えていました。
あと廊下や広間などのシーンでよくカメラワークというか構図が広角レンズみたいにぐっと歪むんですよね。
それがまた絶妙に嫌な雰囲気というか、閉鎖的な感じでなかなかよかったです。

ストーリーについてはあえてあまり触れないことにしますが、個人的に好きなシーンは何度か出てくるサラとアビゲイルの狩猟……?ですね。
鳥狩りというか、従者が放った鳥を銃で撃ち落とすという、まぁなんて野蛮な、な貴族の遊びみたいなのあるんですけど、そのシーンでの2人のバチバチ感がとってもよかったですね。

ちょっと変わったところもある映画ではありますが、まずまずの万人受け度かなと思いましたのでもしご興味がありましたら是非。