もうすぐ保育園でお遊戯会がある。

今日も練習だったそうだ。

練習の様子を聞きながら「見に行くね～楽しみだわ～」と話したら、息子が私をじっと見て一言。

「ママ、お遊戯会にはスカート履いてきてね♡」

エレベーターの鏡に映ったのは、ジーンズ、パーカー、黒のダウンジャケットに黒のスニーカー、メガネにボサボサ頭の私。

過去に異性からスカート履いてってお願いされたことあったっけ・・・遠い記憶を呼び起こしてみても、思い出せない。（たぶん、ない）

息子は年少になってから急に性差を意識しだした。

自分は男の子だから青、妹は女の子だからピンク、とか。

男の子は泣いたらダメとか。女の子はやさしくなくちゃとか。

激しすぎるジェンダー意識の偏りっぷり。

ママはどうして女の子なのにスカートを履かないの？（スースーするじゃん）

なんでいつも黒とか青とかの服を着てるの？（黒とか青が好きだからだよ）

中でも忘れられないのが、育休取得から1年以上経過したある日のこのセリフ。

「ママ、男の人って大変だね。だって、お仕事もしなきゃいけないし、おうちではママのお手伝いもしなきゃいけないし。」

・・・・！？

まさか息子からこんなセリフが飛び出すとは思ってもみなかったので、一瞬固まったのを覚えている。

そして次に困惑。どこから突っ込めばよいのやら・・・

えーとまず、お仕事はママもするよ？お迎えに来ているママさん、みんな仕事してるんだよ？

それからママの「お手伝い」ってのは違うな、ママがやってるのは家事という家の「お仕事」よ。

パパは手伝ってるんじゃないの。みんなでやるの。あなたもやるのよ。

・・・と、怒涛の訂正を入れたら今度は息子が固まった。

どうやらママが静かにキレているようだ、と理解した模様。

「育休」って息子にはどういうふうに理解されているのだろうなんて、考えもしなかったけれど。

パパは働いて、ママは赤ちゃんのそばにいる、もしそういうもんだと理解されているなら、

それはもう全力で違うよと説明しなくちゃいけない。

そう思ったら静かにキレてしまった。

子供たちが働く時代はきっと、今よりもっともっとダイバーシティーが進んでて、

男性女性国籍いろんなもんごった混ぜで働く時代になってるはず。

育休だってどういう形態になってるかわからない。

改めて子どもの立場になって考えてみると、

「パパもママも仕事しているのに、どうしてママだけ休んでいるの？」って、不思議に思うよなぁとも。

自分が育休をとっている理由、４歳児に説明できるのだろうか。

パパが育休を取らない理由を、説明できるのだろうか。

みんなは子供にどう説明しているのだろ。

みんなの子供はどう理解しているのだろう。

そんなことが気になりだした。

後悔というと語弊があるかもしれないけれど、

長い育休こんな落とし穴があったのか！とちょっと震えた出来事、備忘録。

育休を延長して後悔した出来事