2012年公開の映画、「悪の教典」あらすじネタバレ感想です。
監督は「クローズゼロ」「着信アリ」等でお馴染みの三池 崇史監督。
原作者である貴志祐介氏は、この作品で多くの賞を受賞しています。
また同作家によって書かれた「黒い家」もご存じの方も多いと思います。
映画は冒頭からゾクゾクするシーンから始まっていくので、
私のドキドキわくわくはここから始まります。
そして
高校の職員会議で生徒のカンニング問題が騒ぎになっている
シーンへと。
そのカンニング対策を任されたのが、伊藤英明演じる蓮実という教師でした。
さらに蓮実はモンスターペアレントの対応にも追われています。
その高校はその他にも、
不良生徒、学校の裏掲示板、セクハラ教師など
数々の問題を抱えています
ある日、
蓮実に何度も詰め寄っていたモンスターペアレントの家が
火事によって家が全焼するという事件が起こります。
それによって、
生徒は助かるが親は焼死します。
ある時、蓮実は美術教師の弱みを握り
それをネタに脅迫し、マンションや車を提供させます。
そして蓮実はそのマンションに、
自分に好意を寄せていた女生徒を連れ込みます。
優しく爽やかな蓮実先生は、
実はサイコキラーなクズでした。
ここから蓮実のサイコキラーぶりが遺憾なく発揮されていきます。
学校一の不良には暴力事件を起こさせ退学させたり、
気に入らなかったカラスは仕掛けを作って感電死させ、
その死骸を嬉しそうに眺めたりしています。
そして吹越満扮する同僚の数学科の教師が、
蓮実に疑惑を抱き始め蓮実の事を色々調べ始めます。
そんなことを蓮実が見逃すはずもなく、
その教師はあっさり蓮実によって殺害されます。
さらにカンニングの首謀者である男子生徒を拘束。
激しい拷問を行った後、殺害します。
拷問中、蓮実の優しい口調と爽やかな表情が
逆に恐怖をあおります。
やがて関係を持っていた女生徒も煩わしくなり、
さっさとP殺害しちゃいます。
その際手違いで他の女生徒も一人殺してしまいます。
この辺から蓮実のイケイケどんどん状態が
加速していきます。
さらに、散々食い物にしてきた美術教師を呼び出し
殺害します。
一連の事件の犯人に仕立てるためでした。
美術教師さんざんです。
さらに蓮実は事件隠匿のため
自分の担任クラス全員を殺害する決意ことにします。
そして猟銃で次々と生徒をPぶっ殺し始めます。
蓮実の邪魔になったもの、
殺害してしまえばいいじゃんと言う考え方は、
子供のころから発揮されており、
まさに彼は生まれもったサイコキラーだったのでした。
セクハラ教師を演じていた山田孝之も、
この時蓮実にぶっ殺されます。
その際の山田孝之の変態ぶりも、ナイスですね~( ´∀` )
蓮実は生徒達を次々と追い詰め銃殺していきます。
犯行中に流れる軽快なジャズナンバーと
文化祭のキラキラした飾りつけが、
なんとなく60年代のアメリカ映画を彷彿させてくれます。
いい仕事をしたと思った蓮実でしたが、
証言と証拠から逮捕されます。
関係ありませんがAEDに録音機能があることを、
私はこの時初めて知りました。
連行されながら蓮実は、「全部神の意志によって行った」と言います。
それを聞いた生き残った女生徒は
「こいつはもう次のゲームを始めてるんだ」と言います。
そして、それを耳にした蓮実は、
やはり爽やかな笑顔を彼女に向け
「Magnificent!」と甘くささやくのでした。
ちなみにこの場合の「Magnificent!」多分、素晴らしいとか
見事だという意味で使われているようです。
映画を通して思ったのは、優しく爽やかな教師役に伊藤英明さんが
どはまりしていたということと、
セクハラ教師役の山田孝之さんがなんか良かったことです。
私的にはウシジマ君のイメージしかないので
こういう役も見れて嬉しくなっちゃいました。
テンポも良く、滞った個所が無いため、
2時間9分という長めの映画なんですが
だれた部分がなく長さを感じさせない映画でした。
もう一度見てみたい作品のひとつとなりました。