プロローグ
すーっと息を吸い込む。
あたし、横瀬春香は大学生になった。2003年の春のことだ。
入学式翌日、4月初めだというのに桜が咲いているキャンパスを教室に向かい歩いていた。
真新しいキャンパスは活気で溢れていて、これから4年間あたしはここでどんな風に過ごすんだろう。期待と不安が入り交じった気持ちで教室に入った。
教室にはまだ誰もいなかった。机の上に置かれた書類の束と名札。
黒板には今日1日のスケジュールが書いてある。
そうこうしているうちに教室に人が続々入ってきた。前も後ろも右も左も知らない人。80人ほどで1クラスのみたい。
(大学のクラスなんて最初のうちだけで、そのうち関係なくなるって先輩がゆってたな…)
あたしは冷めた気持ちで周りを見渡した。人見知りのあたしは友達なんてできなくてもいいと思った。
でもこのクラスで何にも変えることのできないかけがえのない絆を得ることになるなんてね…この時のあたしには想像もつかなかった。
退屈な説明をうとうとしながら聞いているとあっという間に昼休みになった。みんなそれぞれ教室の外へ出ていく。
違うクラスの同じ高校だった友達のところへ行くのがほとんどみたい。
しかし同じ高校出身の友達が大学にいないあたしはため息をついて朝買ったパンを机に出した。
その時後ろから声をかけられた。
「一緒に食べない?」
振り向くとそこにはお姉系の大人っぽい女の子が立っていた。
「あ、うん!」
とっさに返事はしたものの、あたしはかなりビビってた。彼女の名前は彩。はっきり言って第一印象は良くなかった。
見るからに性格悪そうな感じがしたから。
でもそれがあたしと彩の友情の始まりだった。あの時彩が声をかけてくれなかったら。
あたしの大学4年間はこんなに楽しいものじゃなかっただろうなって思う。
あたし、横瀬春香は大学生になった。2003年の春のことだ。
入学式翌日、4月初めだというのに桜が咲いているキャンパスを教室に向かい歩いていた。
真新しいキャンパスは活気で溢れていて、これから4年間あたしはここでどんな風に過ごすんだろう。期待と不安が入り交じった気持ちで教室に入った。
教室にはまだ誰もいなかった。机の上に置かれた書類の束と名札。
黒板には今日1日のスケジュールが書いてある。
そうこうしているうちに教室に人が続々入ってきた。前も後ろも右も左も知らない人。80人ほどで1クラスのみたい。
(大学のクラスなんて最初のうちだけで、そのうち関係なくなるって先輩がゆってたな…)
あたしは冷めた気持ちで周りを見渡した。人見知りのあたしは友達なんてできなくてもいいと思った。
でもこのクラスで何にも変えることのできないかけがえのない絆を得ることになるなんてね…この時のあたしには想像もつかなかった。
退屈な説明をうとうとしながら聞いているとあっという間に昼休みになった。みんなそれぞれ教室の外へ出ていく。
違うクラスの同じ高校だった友達のところへ行くのがほとんどみたい。
しかし同じ高校出身の友達が大学にいないあたしはため息をついて朝買ったパンを机に出した。
その時後ろから声をかけられた。
「一緒に食べない?」
振り向くとそこにはお姉系の大人っぽい女の子が立っていた。
「あ、うん!」
とっさに返事はしたものの、あたしはかなりビビってた。彼女の名前は彩。はっきり言って第一印象は良くなかった。
見るからに性格悪そうな感じがしたから。
でもそれがあたしと彩の友情の始まりだった。あの時彩が声をかけてくれなかったら。
あたしの大学4年間はこんなに楽しいものじゃなかっただろうなって思う。
