幼少期

私はずっと一人だった。


兄弟もいなくて、親の愛情をたくさん受けて育った。

当時はこの日常がずっと続くと本気で思っていた。


ある時保育所に入った、いきなり親から離れて不安だった。最初はいつも通り一人で遊んでいた。


しかし、遠足に行った時に気づく、一緒にお弁当を食べる友達がいないことに。


その時初めて寂しさを感じた。親もいない。

それから保育所に行くのが苦痛になった。

孤独を感じた。

でも人に合わせて行動するのも嫌だった。

誰かに声をかけて欲しかった。


小学生

入って早々にイジメの対象になった。加害者は5年くらいの上級生。

当時は何を言われてるか分からなかった。時間が経つとフェンスを持たされジャンプしろ言われた。

降りれたら急に何平気そうにしてると脅された。

初めての悪意に大泣きすると慌ててそれ以降近寄って来なかった。


しばらく経ち、自分から友達を作った。

最初は楽しかった。


ある時同じクラスの大型グループの女子に一緒に遊ぼう言われて友達と3人でそのグループに入った。


それからだんだん気を遣う事になる。

リーダーの子がやりたい遊びをみんなする。

私はしたい遊びを言えなかったし、知らなかったから最初はへーっと遊んでいた。


しかし後で気づく、追いかけっこなどケイドロが苦手だと、私は運動が苦手だった。


しかしリーダーの子には言わなかった。一人になるのが嫌だったからかも知れない。


ある時、事件が起こる。

みんながコソコソ私を見て笑っているのだ。

最初は突然の事で意味が分からない。

友達だった子が怒っている。他の子に聞いても自分で考えなっと突き放される。

親に言って見ると友達の親に事情を聞くと、なんと私が友達の悪口を言った事になっていたのだ。


私は当然そんな事言っていない。

その時思った、


あぁ、何年も友達だったのに私の事信じてくれるのは誰もいないのだな。友達と思っていたのは私だけだった。信じた私がバカだった。


リーダーの子はその後先生に呼び出されて私と友達に謝った。私は表面では許した。


人間なんて簡単に裏切るんだ、自分が不利になる事はしないんだ、友情とかって空想のものだったんだ。

それからは友達が出来ても一線を引くようになった。

そしてマンガやアニメの世界に憧れを抱くようになる。

こんな友情があったら良いのに、私もこうなりたい。

本の中では現実逃避出来て幸せだった。


中学生


受験という人生に関わる重圧を感じるようになる。

最初は初めての英語の授業に苦戦した。

中々点数が上がらない。少し焦った。


そして気づく、単語を暗記して意味とセットで覚えるんだと、ジブリのオルゴール聞きながらテストの一カ月前から勉強した。

80、90点取れて嬉しかった。


友達は広く浅く作った。いろんなクラスに行って話やすい所で休憩時間過ごした。


気は楽だった。しかし後にもっと信頼出来る友達作っておけば良かったなぁとちょっと後悔した。


高校

女子校に憧れて入った。そして大きな後悔をする。

宿題が多すぎる。

夜の午前2時になっても終わらない。

短時間での暗記が出来なかったのだ。小テストが不合格になると怖い先生が睨みながら昼休憩に再テストする。宿題もあるのと怖い先生が苦手だったから必死で覚えた。

眠りたいのに眠れないのはキツかった。

勉強のしすぎで死ぬかもと本気で思った。


そしてコツを掴み小テストは合格出来るようなってくる。

次の問題は赤点を取りそうな恐怖の中、心臓をバクバクさせてテストを受けた。

その時に後に親友となる友達がいなければ高校を中退か転校していたかも知れない。

頭がストレスでおかしくなりそうだったのを覚えている。

というかおかしくなって高校辞めたかった。


大学生

勉強が楽しかった。友達とカラオケに行くのも楽しかったな。

これって青春かなっと感じた。

この頃私は、いつか大学で告白されてその人と結婚するんだと謎の自信があってワクワクしていた。


しかし、男性と話た事もないのに接点がまるでないので現実は上手くいかなかった。


大学の勉強についていけず中退すると焦る様になる。

親が亡くなったら私一人で生きて行けるだろうか。

一人で死にたくない。


親の介護とか将来できるか、自信なかった。


後にお父さんはちゃんと考えてくれていて退職金で介護ホーム行くから心配しなくて良いと言ってくれたの聞いてホッとした。

早く聞いておけば良かった。


続く