赤いミニバスは私営です。バスのフロントガラスには行き先を表示した看板が置いてあります。
基本的には終点地が赤字で
経由場所が青字みたいです。
（写真は緑バスなので少し違うかも）
これは看板職人が手作業で製作しているそうです。現在職人は麥さんという方しかいないのです。
夫の提案で我々夫婦もオリジナル看板を作ってもらうことにしました。
場所は佐敦の巧佳廣告製作有限公司（二階。香港では一樓）
事前にお店に電話をして行かないと締まっていることもあるそうです。
扉を開けると麥さんが二階へ案内してくれます。
麥さん、猛烈に良い人です。
良い人の最上級。
YouTubeで麥さんのインタビュー動画を観たのですが、おそらくかなりの苦労人です。小学五年生の時から経済的理由で学校に行けず働き始めたそう。最初は靴の販売員で、その後に看板職人になりました。
でもインタビューでも苦労話を語る風でもなく努力アピールもしません。ただ淡々と穏やかに語っています。
1982年から現在の場所で営業しています。
これがお仕事中の麥さん
猫がいるのが見えますか？
麥さんいわく「彼はここのマネージャー」ということです。かわいい
マネージャー猫さんは寝ていました。でも猫という生き物は昼間は寝る様の可愛さを人間に見せることが仕事ですから、仕事ぶりは100点満点ですね。奥に犬もいるそうです
Facebookにも載ってるよということで、こちら巧佳小巴用品 Facebook。猫と犬の可愛い写真が満載です。麥さんもいます。
アップルデイリー ←動画で麥さんが毛筆で看板に書いているシーンを観ることが出来ます。
麥さんは英語で話してくれます。
店内の写真も許可をいただいて撮らせてもらいました。
これらは既製品です。
購入も可能。
看板は数種類の大きさがあります。
またキーホルダーもあります。キーホルダーもオーダーメイド出来ますので、プレゼントやお土産に面白いかもしれません
私達が店内をジロジロ見たり、写真を撮ったりしている間、麥さんは背を向けて作業をしてらっしゃいました。だからゆっくり遠慮なく見させてもらうことが出来ました。
整然と、でも神経質な感じがしない整え方で、部屋にある全てが気持ちよく配置されていて居心地の良い空間を作っています
価格表
我々はオリジナルを２枚作ってもらいました。
中牌 23×15cmで55HKD
（750円）
何の文字で作ろうかなと考えました。
好きな地名にしようか、自分たちの暮らしている町名にしようか、色々と考えたのですが夫が妙案を思いつきました。
九龍と香港という文字を入れようではないかと。
完成品がこちら
おおお。なんと。あっぱれ。九龍と香港の融合や。最高の組み合わせ。でかした夫よ。さすがトニーエノン。香港的ー！
スタンディングオベーションでもって彼のアイディアを称える私。
もともと私は九龍（KOWLOON）という文字も音も大好きです。カッコいいし、洒落てる。この地名を考えた人、天才ですね。
ちなみに九龍という名前の由来は諸説ありますが、九も龍も縁起が良い字ということです。（九と言う字は中国では久と音が通じることから永久を意味する。龍も風水で縁起が良い架空の動物である）
もう1枚は我々の苗字で作りました。それも見事な出来映えでした。
発注して１時間もあれば２枚作れるよということでしたが翌日夫が取りに行くことにしました。（作業時間はそのときによって違うと思いますのでご確認ください）
取りに行ったら麥さんの奥様（たぶん）がいて、我々が発注した九龍香港の看板の写真を撮っていたそうなので、もしかしたらお店の方もこのデザインを気に入ってくださったのかもしれません
字には性格が出ると言いますが、麥さんが書いてくださった看板を今目の前にして麥さんの優しさが思い出されます。
既に香港魂さんのブログを見て看板を作られた方も多いと思いますが、私からもオススメします。
夫が看板を取りに行った時に道端にいた猫。
暑いから扇風機とエアコンをつけてあげたくなります
眠り猫でした
こんなところでおしまい
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【Info】
巧佳廣告製作有限公司
住所：九龍油麻地炮台街39地下
MTR佐敦駅A出口
電話：2780-0763
営業時間：平日昼間です。事前にお電話でオープンしているかご確認ください。土日はお休みです。
【参考サイト】
香港魂さんのブログ
アップルデイリー
巧佳小巴用品 Facebook
China Daily Asia 動画
九龍 Wikipedia
当ブログに掲載している情報は変更になることがありますので、ショップのアドレス・営業時間・閉業の有無・アクセスなどは行かれる前にご確認ください。値段も変更になる可能性があります。よろしくお願いします(’-’*)