New album「忘れられない人」に収録されている
「手錠(duet with 平川大輔)」は、10年前に平川さんに楽曲提供した「共犯者」のアフターストーリーを書きました。

忘れられない人を想った歌です。

歌詞にも曲にも「共犯者」が重なってくるので、いろいろな部分でその繋がりを見つけてもらえたらより一層楽しんでもらえるのではないかと思います♪

私はいつも歌詞が先なので、まずは物語を書き上げました。曲の中に入れたいいろいろなアイデアがどんどん出てきて、作曲中の記憶は全くありません(笑)どの曲もですが、これは特にものすごい集中してたと思います。没頭できるって楽しいんですよね。それもこれも「共犯者」のアフターストーリーを平川さんと歌ったらおもしろくなりそうだ...というわくわく感のおかげだったので、平川さんに感謝しました。


レコーディングでは、みなさんまずはソファーがある部屋に座って、じゃあ歌いましょうかみたいな流れになるようなイメージなんですが、平川さんはいきなりブースに入っていて、「俺ここでいい」って言っていて、ブースがマイルーム感がすごかったです(笑)さすが声優さんだからなのか、ブースが居場所なんだなと感じました。

歌っていてもブレスが全然聞こえないので、息してるのか不思議になりました。これもお仕事柄なんですね。私と合わせてブレス大袈裟に出してもらったところもありました。


いろんなアプローチをしてもらえて、どれだけでも引き出しから出てくるので、ずっとディレクションして楽しみたかったです。

曲始まりの台詞は、思いつきで最後に「ちょっと台詞にしてもらっていいですか?」とお願いしたらやってくれて、私は椅子から落ちそうに男性スタッフも腰砕けになってました(笑)みんなで撃ち抜かれましたわ。やっぱり平川さんの台詞はすごい破壊力。


 平川さんとの出会いは、私の2006年のデビュー曲「恋に落ちて」がPlayStation2「緋色の欠片」
のオープニング主題歌に起用されて、平川さんはその中の登場人物の声優さんの一人でした。「緋色の欠片」はシリーズ化されて、続編が次々とできたりイベントが開かれたりするようになりました。私はありがたいことに毎回オープニング主題歌やエンディングに楽曲を起用してもらえてそのたびに恋の歌を求めてもらえました。たくさんの恋愛ソングを伸び伸びと書かせてもらいました。

そんな中、イベントでお会いした平川さんは舞台袖ではいい意味でとても普通な人。ステージに上がると浴衣メガネで出てきてめちゃくちゃキャーキャー言われてて爆笑したのを覚えてます。イベントで声優のみなさんが、胸キュンワードを読んでくれるんですが、それがものすごいときめくんですよね。ときめきをありがとうございますと何度拝んだことか。あれは女子集まるわ。

「緋色の欠片」の声優さんはみなさん優しくて、気さくに話してくださって、穏やかな空気がいつも流れていました。みんなでご飯に行ったりしていましたが、みんなの中でも年上の方だった岡野さんや平川さんのおかげで、みんなリラックスして楽しめてるんだなぁといつも感じていました。
2012年にもアニメ化もされて、何年もに渡って関わることができる作品に恵まれて、とてもありがたかったです。

「緋色の欠片」にいただいたご縁から、平川さんに楽曲提供させていただいたり、デビューから15年経って平川さんとこうして一緒に歌うことができて、またあの作品にも、ご縁にもあらためて感謝しました。それぞれに年齢を重ねているおかげでドロドロな歌もとてもいい感じだったかなと(笑)平川さんの声への信頼感がとてもあって、作り手としてもすごく楽しい制作でした。


 

 ミュージシャンのみなさんも、素敵な演奏をありがとうございます✨

Drums:一ノ瀬久
Bass:西塚真吾
Guitar:沢頭たかし
Piano:山本清香
Strings:okimasu DJV strings
1st violin:沖増菜摘, 東山加奈子, 根来由実
2nd violin:伊藤彩, 山本大将
Viola:金考珍, 三品芽生
Cello:村中俊之, 島津由美
All Other Instruments:Ikoman

 イントロとDメロにも出てくるメロディが、間奏でピアノのリフにもなっていて、印象に残る間奏のメロディをつけようと思ってつくりました。清香、ピアノ素敵に弾いてくれてありがとう。上下するメロディは歌うのも難しくて、途中で弦もこのメロディを弾いてるのですが、難しそうなのにすごいなーと思って見てました(笑)
どうしようもない思いを嘆く歌詞なので、サビのドラムに胸を打たれるような感じも好きです。




MVについたはまた〜