歌について考える
去年の紅白と、年忘れにっぽんの歌をみて色々考えた事があるのでここに記す。
かつてマイケルジャクソンが言っていた。バンドメンバーに対して「僕たちのファンはアルバムを聴いてそれ通りのイメージで僕達のライブを聴きに来るから
変なアレンジはいらない」と。
時折、変に遅らしたりなんかオリジナリティを出してくる人がいるが、色んな域を超えて上手い人なら分かるけど、作詞作曲の人の気も入った歌を何も飾らず、自分の人となりを素直に歌えば良いのにと思う。それが歌い手やと。
魂の入ってない歌ほど聴き苦しいものはない。
もちろん、その人と演出がバツグンにあったライブもあると思うけど、ごく稀にみる偶然の産物か、その曲を本当に自分のものにしている人だろう。
あと年齢というか、その歌い手の歴史もあると思う。
石川さゆりは今は角か山崎のウイスキーの似合う「あの時は天城を越えたわねぇ」と懐かしむ百戦錬磨の女性であって欲しい。
そこで言うとほんと舟木一夫は76歳にして高校三年生の輝きを失ってないとこがスゴイ。
大晦日の一番面白かったのが、まだけん玉もやろうとしているあの人を結構早めに父が察し、大晦日といえば紅白とチャンネル権をとりしきっているにも関わらず「マグロに賭けた男たち」に変えたことである。
悲運の漁師山本さんを(大間の漁師)皆さん知っているだろうか、大物が釣れそうになってるにも関わらず、なにかしらミスしちゃう愛すべき青森人。そしてそこに「北の漁場」がかかる。待ってましたーってなる。明日の稼ぎを夢に見ているのだ。
加山雄三は夕日をバックに、
大川栄策は寒椿を。
アッコちゃんも立ってるだけで迫力がある。
八代の亜紀ちゃんも安定のルルルーだった。
シンプルが一番。
歌が入ってこない演出なんてホント全てお邪魔だと思う。
大晦日という大事な日をすごすなら来年から「年忘れにっぽんの歌」を始めから最後まで見た方が良いのかもしれない。(ブツブツと、親と文句言いながらの紅白も悪くないけど)
でもやっぱりタマキコウジは凄かった。
(個人の意見です)