スピリチュアルかあさん&むすめのつれづれ日記

スピリチュアルかあさん&むすめのつれづれ日記

スピリチュアルな母、ゆりことそれに翻弄されるむすめ、舞の日常です。

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先週今週となかなかに修行な日々を過ごしておりました。

出産後しばらくはありがたいことに両家の母たちがヘルプで神戸にきてくれていたのですが、それもなくなり、ついに本格2人育児がはじまってすぐの先日。午後急な保育園から呼び出し、ピノ39度2分の熱を出したとのこと。(どうでもいいけれど、携帯の着信画面に「**保育園」と表示された時ほどドキッとする瞬間はない)

あまり熱を出さない子なので39度はかなりのもの。赤子を抱っこしてピノを迎えにいくのも、極寒の今の季節は一苦労。しかし迎えにいって顔を見た瞬間。
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どう見ても最高潮に具合悪い!

タクシーで小児科へ、高熱の上痛い検査されてギャン泣き。
結局、インフルエンザA型でした。
ガーン。私も今年はいろいろ忙しくて予防接種してないし、うしくんも仕事で忙しい今、もし私にうつったら...とくらくら。

ここからの2、3日が本当に大変でした~!
これまでの私の短い育児経験史上最も試された日々でした。涙

熱は39度代をキープし、かつてない不機嫌さを見せるピノ。、暴れ、朦朧としてもう自分でも何言ってるかわかってない状態。何かをしろというから、その通りしたら、今度はするなと激怒、の繰り返し。更にタミフルの相乗効果もあって、幻覚が見えている模様。意味分からないことをぶつぶつとつぶやき、横たわって寝ている時にふいに激しくガクン!と痙攣する。

ともかく何かに取り憑かれているみたいというか。
おそるべし、インフルエンザ...
苦しむ子どもを見ているだけでも辛いのに、救急に連絡すべきか、と迷ってしまうほどの状態で、私は「目を離しちゃいけない、一瞬の判断を誤るわけにはいかない」という張りつめた状態でずっとピノの看病。そしてそんなことは我関せずでぐずぐずいっている1ヶ月の赤子、免疫があるからといってもピノとは接触させられない。かといってこちらの授乳もオムツ替えも沐浴もさぼれない。うしくんも夜遅くまで帰ってこない、関東にいる親たちにヘルプを求めるわけにはいかない、ウイルスが蔓延しているであろう家じゃ誰も呼べない。

泣き叫ぶ赤子、泣き叫ぶピノのギャン泣き二重奏。

子ども2人を1人で見ている状態もまだ日が浅いのに、もう、完全にキャパオーバーしてしまって、リアルに涙を流してしまいました。こっちも朦朧としながらこつこつタミフルを飲ませ、座薬を入れ、やっとこさ熱が下がってきた時には心底ほっとしました。まさに取り憑いていた悪魔が去った!って感じでした。

しかし熱が下がってもウイルスは残っているのがインフルエンザ。
登園許可が出るまで保育園には行くことができない。全快じゃないのもあるし、家の外にも出られないストレスからか、これまた支離滅裂なワガママっぷりを発揮。食べるといって食べない、やるといってやらない、風呂に入らない、服を着ない、ここぞとばかりにアンパンマンを一日中観たがり止めるとギャーッと1時間でも泣き叫ぶ、無茶ぶりの嵐。いつものイヤイヤが数倍パワーアップした感じ。病み上がりなんだから仕方ない、優しくしてあげなきゃ、という気持ちと、あまりに無茶苦茶な態度にカッとなる気持ちとがせめぎあい、私も疲れが態度に出てしまって、これまた自己嫌悪で消耗。

でも、今回私もひとつ、母としてレベルアップ?しました!

ごはんはちゃんと机に座って食べてほしいとか、テレビは付けっぱなしにしないとか、iphoneでひとりで遊ばせないとか、おやつはこのくらいとか、何時には寝る、とか、いつもそれなりに自分の中で決めたルールを私は守っているのですが、でも、今回はピノがあまりに言うことを聞かなくて、約束も守らなくて、イライラが頂点に達したとき、「その瞬間」がやってきました。

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それは不思議な悟りの瞬間。(あるいは、ただのあきらめ?)

そしてそこから全てのルールを一端忘れて、ピノという波に抗う一切の努力をやめ、「要求を無条件に全てかなえる」という方向にシフトしてみました。
そんなにアンパンマン見たいならもう止めないから好きなだけ見たらいい。ごはん食べたくないなら食べなくていい。アイスがいいならアイスだけ食べればいい。お風呂も入らなくていい。歯も磨かなくていい。スマホの動画も見たいだけみるがいい。もう何も言わないから、好きにしたらいいよ。

というスタンスで接してみたところ、なんだかふーっと力が抜けて、すごく楽になったのです。自分自身も普段ピノといるときは極力スマホを見ないようにしてるのですが、私もその時は横でメールを書いたりFacebook見たり解禁に。いつもは寝かしつけ後の楽しみにしている、コーヒーを入れてみたり。そうしたら、突然平和になったのでした。なんか友達同士が「それぞれ好きなことをしている」みたいなまったりした時間になったのです。

そしたら、しばらくアンパンマンを無言で見続けていたピノが1時間もしないうちに

「これだけみたら、おしまいして、ごはんたべるね...」

と自分から言い出した!あれだけ「見る、見る!消したらだめえええええ!」と暴れていた子が。

なんかひとつ視界が開けた感じがした瞬間でした。当たり前だけれども、いろんな「ルール」は私が勝手に決めているもので、ピノにとっては知ったこっちゃない。子どもにはその瞬間の「したい」があるだけ。「やらされる」「おしつけられる」というトーンが嫌なのは大人も子どもも同じ。「好きなだけやっていいよ」と言われると人は逆に、そんなに長くやり続けられなかったりどうでも良くなってしまったりする。これも、大人も子どもも同じ。

なるほどなあ、こういうことかあ。
嵐の時はそれをコントロールしようとせず、むしろ一緒にその波に乗って、寄り添う。
○○でなければいけない、という自分ルールに固執せず、ときにそれをあっさり手放して、柔軟でいることってとっても大事だったんだ。
押しすぎない。引っ張りすぎない。
意地をはりあって、綱の端をお互いに必死でひっぱってるような状態になったら、もう手を話しちゃった方が楽ですね、双方にとって。子どもが病気のときだけじゃなくて、きっとあらゆる場面に言えることだ、これって。

と一人感動したり納得しながら、自分でビデオの停止ボタンを押しておとなしくぱくぱくごはんを食べているピノを見つめるのでした。これって育児の諸先輩方からしたらもんのすごーく当たり前のことを書いているんだと思うけども。何年経っても、まだまだ新米母な自分を実感しました。

とは言え、やっぱりいつでも好きなことを好きなことだけしていいというわけにはいかないから、そこが難しいところだけど...

そんなわけでインフルエンザ、大変だったけれど悪いことばかりじゃなかった。私も抱っこ紐に入れた赤ちゃんを世話しながらピノの看病に家事、病院の往復をするというハードル高めのことを必然的にこなしたおかげで、2人育児に対してちょっと自信がつきました。

それに、何しろあの大嵐を体験したあとには、健康な時のイヤイヤなんて小雨程度に思えて楽なもんです。笑

無事に登園許可が出て、今日はピノと手をつないで保育園に歩いていきました。今までは自転車だったからあっという間に到着しちゃって、送り迎えの時間ってとっても短かった。だから、こんな風にてくてく歩いて、保育園にいく時間、その途中に道ばたにさいている花の話をしたり、看板に書いてある絵の話をしたり、という時間がなんだか新鮮だったし、嬉しそうに手をつないでくるピノが可愛かった。

思えばここ数ヶ月、入院もあったり出産もあったり、ここまで丸何日間もがっつりみっちりピノに向き合ってなかったな、と思い、きっと寂しかったり、下が誕生していろいろ複雑な気持ちもあるだろうに、あんまりそれを表に出さないな、とか思ったり、キュンとした気持ちになって、いってらっしゃいをしたのでした。(まあ、保育園ついた瞬間、久しぶりに友達に会えて嬉しかったからか、私の手をふりほどいて振り返りもせず、駆けていったけど。)

心配あり、涙あり、反省あり、でも学びと気付きありの、そんなインフル攻防戦も収束。
今のところ、私にうつっている気配がないのが、奇跡だ。

それにしても、タミフル服用時のピノの様子を思い出すと、すごかった。(インフルエンザや高熱状態も幻覚症状をもたらすことがあるので、必ずしもタミフルだけのせいではない)飲ませる度に目がトロンとなってちびまる子ちゃんに出てくる山田くんのように「あはは、あはは」となったり、何もない床を手で懸命に払いながら「おこめ…おこめがいっぱいおちてる!!」と言ったり、おむつ替えたばっかりなのにすぐまた替えてほしがったり、私を指差して「お茶さんとキャベツさんが遊んでる…」とクスクス笑ったり、急にギャーっと叫んだり、ほんとちょっとしたホラーだった。

お願いだから、もう今年ピノがB型にかかったりしませんように...

何より、健康が一番!!

健康に勝るものなしです!!

そして、今回限界だと思ったけど、きっと2人育児の修行ってまだまだこんなもんじゃないんだろうな。今回を越える修行体験が、きっといくらでもこれからやってくるんでしょうね...

ぞっ...

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今回、嵐の最中でもずっとひとりマイペースだった方。