いよいよ国立病院に行く日。

私たち夫婦は今日で赤ちゃんのことも全部分かるんだ。

病院に着き、受付を済ませて、自分の名前が呼ばれるまで待った。
この病院は予約している人しか見てもらえない病院だったから、予約した時間通りに診察に呼ばれた。

私を診てくれた先生は有名な産科の先生らしく、地元のテレビにも度々でたり、取材を受けるほどの先生だった。そんな先生に診てもらえるなら大丈夫…


先生が私のお腹の中の状態を見て、まず最初に言った言葉は、



「羊水がほとんどないねー、ほぼ空だね。」



前の病院の先生も言ってたけど、やっぱりショックだった。

そして次に、

「脳も病気だけど、これは羊水過少に比べたら大したことないけど、何かあるねぇ」

衝撃的だった。

そして先生は私たちに
「羊水って赤ちゃんのおしっこなんだけど、ここまで空だと腎臓に何か問題があるかもしれないんだけど、腎臓は人間に必要な臓器だから、もしなかったら、生きていけないんだけど、ごくたまに腎臓がない赤ちゃんもいるんだよ。でも、腎臓があるかないかを見たくても羊水がなければエコーで見ることも出来ないし、羊水を入れないと赤ちゃんも苦しいから、明日から入院してくれるかな?」



正直、まさかだった。