何とか登校した…と思ったら、数分後に帰ってくることがある。

だから、登校した後もしばらく私は落ち着かない。


今日も帰ってくるかも。


チラチラと家の前の道を気にする。





 

そんなある日、ふと気付いたこと。

それは、帰る家、逃げる場所があることの重要性。


もし、学校は無理だけど、家にも帰れない………


となったら?


帰る場所がない。逃げ場がない。ってなったら?



次すぐに引き返してきた日は、「おかえり。」と笑顔で迎えたいと思うようになった。



休日はとても元気な息子。

学校休んだ日も夕方からは元気。

時々、朝から元気に登校する。

学校へ行く朝以外は元気。

なんなのもう!?とイライラしたこともあった。

 

それでも、帰る場所があると考えたら、それならそれで充分な気がした。



学校以外の事も何もしたくない、どこへも行きたくない。

そうならない為にも帰る場所は重要。


色々なことに興味を持ち、物知り、好きなことがたくさんあって、その話をするときは生き生きしている。人に優しくできる。



それを奪ってはいけないよな。





その昔、私は学校も習い事もすごく嫌だったけど、それ以上に「休みたい」と言ったときの親が怖すぎて毎日行っていた。

本当に体調が悪いときさえ言い出せず、母からは「熱があっても自分で気付けない子」と思われていた。



長年、自分大嫌いだし消えたいし、何もしたくないと思いながら生きていた。

親に見せないように、元気で頑張ってる素振りで。



息子には安心して生きてほしい。