サクラが芽吹き始めた

日本人は本当にサクラ好き

さくら

サクラ

SAKURA


私の桜はいつ咲くのかな

咲くのを待つのかな

咲けと強要するのかな

咲かせる算段をするのかな


決して無駄ではなかった

まだまだ青い私を教えてくれた

死ぬまで生きるのだと説いてくれた


だけど、私の居場所はここでない

羽を休めながら、考えた場所でしかない

飛び立つための準備もできている

あとは・・・


パッと咲き

パッと散るのが桜

潔さが美しいのなら、

私の桜は美しくなくてもいい

まだ散れないの

まだ咲いてさえいないのだから

気がついたら、2008年も20日過ぎていた


何も変わらずに時を流している


いや、変わったかも


今日、不採用通知が届いた


それほどショックでもなく


むしろ、ほっとしている自分がいる


中途半端な年齢だ


リタイヤするほどの歳てもなく


がむしゃらになれるほどの若さでもなく


適当に扱いにくいプライドを持ち合わせていて


使う側にとって見れば


一歩引くのも仕方がない


ねえ、私は走ったよね


かなり走ったよね


少しペースダウンしても


誰も怒らないよね


明日の空を飛ぶ夢より


今日歩く道が確かであればいい



また1年、終わる

また1年、始まる


どうしようもない力に

流され、振り回された1年


もっとしっかりと杭を打ち込んでおけば

流れることもなかったかもしれない


羅針盤をなくした旅は

ちょっとばかり

きつい


時の神、クロノスに支配された人生


ずっと走り続けるのですか

小休止したら

何か見えるのですか


星のない夜

太陽のない朝


それでも歩くのですか


生きる


死に向かって


生きるため

人道的に正論を振りかざす私


悪魔のように、目の前から消えてなくなれと思う私


どれも私だ


「犯罪者の家族は幸せになってはいけないの?」


即刻帰ってきた答え


「いけないんだよ」



今、その意味が分かるような気がする


どんなふうに生きてきたか、


みんな己に帰する


だから、あなたは捨てられても文句を言えない


あなたが振りまいたわがままが


今、あなたに降り注いでいる


でも、ひょっとしたらあなたは


それすらも理解できなくなっているのかも


そんなあなたを


かわいそうだと思う私


因果応報と見る私・・・





好きだったの

この仕事

本当に


人からうらやまれるような仕事もした

でもね、

それが本当に私のやりたかったことかと言われれば

答えはNO

成り行きでなっちゃったものね


でもね、今の仕事は違う

欲しくて、欲しくて、欲しくて手に入れた仕事だった


だから、

どうしようもない力で終わりを見ようとしていることが悔しいの


本当は幸せな15年間だったのかもしれない

旅に出た

昼間見た景色から予想はしていけど、

やはり漆黒の闇だった

何にも見えないの

街頭も、車のライトも・・・


トウキョウの夜は

星の数より多い光で

闇など無縁なのに・・・


それでも人は住んでいて、生きている


たまたま生まれた土地で、

その人生はかなり違う道筋を描くのだろう


小さい、狭いこの国ですらそうなのだ


でも、私には、今、目の前のことを

思い悩むキャパしか持ち合わせていない


トウキョウの片隅で、

星の数より多い光の一つを紡ぐしかない


トウキョウ

何やってたんだろう

あたし、何か間違っていたのかな


一生懸命やっていたつもりだったけど、

どこか違っていたのかな


死ぬときはプラマイゼロだと思っていたけど

このままじゃ、マイナス食らって終わりそう


あがくのかな

もがくのかな

諦めるのかな


それが生きるってことなのかな

今日が始まる


2007年9月19日


この瞬間


川の流れのように時は過ぎる


堰き止めることはできない


ならば、乗って流れていくのか


巻かれて、いつか沈むのか


岸にしがみつき、あえぐのか



いずれにしても


流れは止まらない


浄化してくれてありがとう


あのままでは、押しつぶされていた


自己嫌悪の波は大きい


逃げる間もなく、巻かれて、引き込まれてしまう


その後に、あなたに会えたのは


神様の計算だったのだろうか


まだちょっと痛いけど


それはそれ


全部ひっくるめて『私』だから


あなたは言ってくれた


「どんなときも受け止めてくれたことに感謝している」と


それは私も一緒だよ


「どんなときも浄化してくれてありがとう」


いいときも、悪いときも、『私』は生きている

何もする気が起きないのは、暑さのせいにしておこう

涼しくなったら、気分も変わる

そう、思うことにしよう


自分の力ではどうにもならないと悟ったとき、

あなたはどうやってやり過ごしたの?


嵐が過ぎ去るのを、じっと水底で耐えていた?


15年走り続けて、歩を止められた1年8ヶ月

再び歩き出すとき、恐くなかった?

もう、以前の早さには戻れないと思わなかった?


5年がすぎて、今、前以上に光が当たっているね。

私も、そうなれるかな


また歩き出す、そのときまでを

神様がくれた休息と思えるかな


走り続けた人間に、与えられた休みは不安でしかない

その不安を、いつか思い出に出来るのかな