まほろ・華庵やよい について
幼い頃、雨上がりに薄っすらと日が差しかかった瞬間、雨の雫に光を浴び鮮やかな藍色に輝く露草が、ひっそり目立たずとも凛と咲く姿に、密かに感激したことがあります。これが私のお花を愛する原点になっているように思います。
小学生の頃、母に導かれて嵯峨御流と出会ってから、正教授・刀自、茶道表千家は、地方講師・盆点、ルドフローラルではフローラルアーティスト、書道では、毎日書道展に８回入選、１級着付け講師と何かしら日本の伝統文化芸術に興味を持ち、身近に感じる生活を送ってきました。
社会人になってからは、企業で産業看護・健康管理業務を経て、介護専門員として在宅ケアマネを経験した後、認知症対応型グループホームで管理者をする傍ら各施設にお花の会で訪問、企業のクラブ活動で華道やアレンジ教室・出張講師・子供教室などの活動をしてきました。
長年の経験は、お花への思いも変化し、けなげに、たくましく咲く姿は愛しく、今やお花の好き嫌いもなくなり、どんな花をもその良さが分かるようになってきた気がします。今後は、日本の素晴らしい文化を伝承しながらも、現代様式に沿ったお花を私なりの方法で関わっていきたいと思っています。