なんと!
こちらのブログを始めて今月で1周年となりました
これもひとえに、いつも遊びに来てくださっている皆様のおかげです
1周年記念なので何かいつもと趣向の違うお話を…ということで今回は初めて中学時代のお話にチャレンジしようと思います。
まだ2人の関係性が固まっていない上に、14、5歳の子供なので私の好きなイチャイチャ&甘々な展開になりにくい為、今まで手をつけなかったのですが、たまにはやってもいいかなぁ…という軽い感じで書いてますのでお時間ありましたらお付き合いくださいませ✨
中学2年から孫のいる年齢まで同じ主人公で40年以上、『ときめきトゥナイト』を書き続けてくださっている池野恋先生に感謝の気持ちをこめて。にあ
『greedier 1』
「やだなぁ、明日からお休みなんて」
下校途中にアイスを買って立ち寄った公園のベンチでため息をつくと
「まだ言ってるの?連休なんてあっという間に終わるんだから、いいかげんに元気だしなさいよ」
一緒にいた親友が励ますようにわたしの背中をポンと叩いた
人間界の中学に通い始めてもうすぐ1年
つまり、わたしが初めて恋をしてから同じだけの時間が過ぎたことになるけれど
「だってさ、学校が休みだと大好きな彼に会えないんだもん」
相変わらず片想いでしかないわたしの初恋はアイスクリームのように甘くはない
さっきだって
帰りのHRが終わり、教室から出ようとしたところで
「ねぇ、明日の午後って空いてるかな?良かったら一緒に映画見に行かない?」
隣のクラスの男子生徒に声をかけられ戸惑っているわたしの横を
「物好きなヤツがいるもんだな。行ってやれよ、どうせ暇なんだろ」
笑いながらそう言って通り過ぎた彼の背中を見て、泣きそうになってしまった
この1年で彼との距離が近くなったと感じていたのは、わたしの都合の良い勘違いだったのかなぁ
悲しい気持ちで家に帰って、ベッドの上で明日からの休みをどうやってやり過ごそうかと考えた結果
やっぱり一目でいいから彼に会いたい
「だって好きなんだもん、しょうがないよね」
欲深くて自分勝手なわたしの初恋は、彼にとっては迷惑以外の何者でもないのかもしれない
そんな考えに押し潰されそうになって眠れないまま朝を迎えた
continue(次回に続きます)↓