〇前回の展開
「ミレーネの市民たちを纏めるカルトジの前に現れ
たのは鷹を連れたアンデス風の少年、フデーロだった」
3ギリモナイ
使い鳥を連れたこの不思議な少年に、注目を
する市民たち
東アルバードランの宮殿内
「まだ子供じゃないか」「でもー、使い鳥様を連れてるぞ」
ワーワーワー
カルトジ「まあまあ まずはみなさん落ち着いて話し合い
ましょう、それで少年よ行くと言っても姫をさらった
太陽の国は天にあるのだぞそこまで どうやって行く
つもりだ 周囲は100万度の高熱なのだぞ」
N「太陽の国アラーマは地上に直接太陽の光が届かないように
赤、青 黄 桃 緑の御連(ゴレン)の色の層に阻まれている」
モーモ「チぃっ、太陽の国とは又厄介な」
フデーロ「・・・・・」
声「それなら心配はいりません、もしあなた方が娘を取り返して
くださるなら、太陽の国を通るとき使うクリームを
お分けしましょう
フデーロ「モモ、お前 持ってなかったの」
モーモ「俺は最近 打診を受けた 新米なの そんなん
貰ってないよ」
サナギ「あの声はモァーラ様」
「おおー、確かに女神さまの声だ」
モァーラの声「フデーロとやら、どうなのです約束できますか」
フデーロ「出来ます、必ず姫様を取り戻しましょう」
サナギ「では言ってくださるのですね」
フデーロ「ただ、その前にエンドラに寄ってからになりますが」
カルトジ「では準備出来次第早速出立してくれ」
N「そんな話し合いがなされている頃、太陽神殿では
太陽王ラードの側近である蝮の化身ギリモナイが
野望をはじめ暮らしていた」
〇太陽神殿アラーマ
地球の33.3万倍もある太陽は表面が約6000℃中心部分は
1500万℃と言う、信じられないほどの暑さだった
〇地下咎人の牢
シクシク・シク😢
牢の中には一人の美少女が閉じ込められていて、それを
外から蝮の怪物を舐めまわすように眺めている
同・中
ロズマリナ「お願いですから,私をどうかお母さまの元へ
返してください シクシク・・・」
ギリモナイ「フン、お前なんか小娘には興味はないが、今回の
事は、俺の野望の為に利用できるかもしれん」
蝮剣ドロドロスに手を駆ける蝮
「俺が剣で引けを取ったのは、あの少女だけだからな」
〇回想 一年前 レピアータ競技場
水龍によって作られたと言う 競技場の腕自慢大会に毎年
出演していた、ギリモナイは 後一人で優勝という時
修行の為 その地を訪れていた 赤き髪の美少女ラマォダ(15)
と対戦することになった
ギリモナイ「なんだ、今年の決勝はどんな兵(つわもの)に当たるかと
心待ちにしていたが、まさかしょうべんたれのお嬢ちゃんが
相手とはがっかりだぜ」
ラマォダ「きっきさま、いきなり初対面で しっ失礼だろうが
今日はまだ、してないぞ」
なぜか焦りながら言う ラマォダ
審判イサム「あの早くするように」
ラマォダ「では、これで」
ギリモナイ「ちょっと待て、おまえのそれは木刀ではないか
出来れば真剣で 勝負願いたい」
「そうだ そうだ 」
と、観客
ラマォダ「だって、修行中だから親権はダメってやナホイ様から
言われてるし・・」
ギリモナイ「ヤナホイだと 確か主と同じ妖精神だったはずでは
このおねしょ嬢ちゃんはだれ」
ラマォダ「だからまだしてないって、言うか そのネタもうやめろよ」
「んなこと、どうでもいいから、早く勝負しやがれ」
「そうだ、そうだ」
煽る観客
ギリモナイ「では娘、観客が騒がしいので そろそろ始めるが
航海しても知らんぞ」
ラマォダ「それは、こっちのセリフだ」
イサム「では両者、見合って見合って・・ファイト」
ギリモナイ「必剣、蝮散弾切り」
カーン
ドバーン
ラマォダの木刀によって、ダイヤモンドの数千倍の強度を持つ
蝮剣の刃先が折れ、球場の天井に突き刺さる」
ギリモナイ「ばっバカなっ」
ババババ、ズバーン
ギリモナイ「ギヤア嗚呼」
闘技上の向こうの壁にめり込む蝮
「ばっ馬鹿な、あの数秒でいくつもの攻防があったぞ」
ズルズルズル
へこむから地面に落ちる、頭にたくさんのたん瘤がある蝮
ジョジョ―
失神し、垂れ流す
ラマォダ「はっはっは、さすが蝮 先程の発言は これを見越しての
発言だったのか」
〇戻る 太陽神殿 地下牢獄
ギリモナイ「あの時の少女は一体何だったのか、出来れば二度と
会いたくねーぜ」
〇東アルバードランの宮殿 外
モルナ「あのフデーロ様、くれぐれもお嬢さまの事
救い出してくださいね」
フデーロ「あっああー任せろって、ではカルトジ様
行ってまいります」
カルトジ「ああっ、言っこい 勇者ヨ」
・・・フデーロ、使い鳥見習いモモ、頼みましたよ
宮殿の奥からではなく、心の中に聞こえてくる
モァーラの声
モーモ「では、行こうか、フデーロ」
バサッバサッバサ」
飛び立つモーモと勇者フデーロ とそれを見送る
ミレーネの人々だった