さて、ここからが4回戦 南3局からの実際の牌姿です。
南3局 東家:桐谷選手 ドラ:三 裏ドラ:③
以下の牌姿でリーチ
二三四②④⑥⑦⑧12377 ツモ:③ 4000点オール(+R)
この局、北家:田中が3巡目にリーチがかかる。
この時がの桐谷の牌姿が以下
(メモっていたと思ったら、メモっていなかった。
多少は間違っていると思いますが、こんな感じだったと思う)
二四六②④⑥⑧123577
これで “ジ・エンド” だと思ったのですが、
ただ、この日も愚形であったり、リーチのみだったりと
そういう田中のリーチを何度も見たので、
唯一それだと救われるかもしれない?と。
田中に対応しつつも、無スジを数枚押してリーチ。
そして、裏ドラものって4000点オール。もし田中のリーチがなかったら、
こういう牌姿で仕上がっていないと思われる。
いわば、田中が誘発したアガリではなかろうか。
とにかく、これで桐谷が12.1ポイント逆転
南3局 1本場 東家:桐谷選手 ドラ:二 裏ドラ:北
以下の牌姿でリーチ
二三四四四④⑤⑧⑧⑧123
ツモ:③(一発) 4000点(+100オール)
配牌が 二三四四九②④⑤⑧⑧127西
あっさりとペン3をツモり、⑧ツモでリーチして一発で③ツモ。
この2連続4000点オールでこの半荘、1着まであがってきた。
正直、これで勝負あったかなと思ったが
ここから、小川選手が猛追する。
南3局 3本場は飯田選手から小川選手に1000点(+900)
南4局 東家:小川選手 ドラ:二
2229発発発 1(ポン) 東(ポン) ツモ:9 6000点オール(+R)
1巡目、2巡目に⑧の対子落としをして、ドラも序盤に処理して
混一色まっしぐら。
途中、 2279発発発 1(ポン) 東(ポン) のところに
ツモ:2で18000点が見え、9マチにしたところで
8ツモの4000点オールを逃した直後に、
田中からリーチがかかってしまうという苦しい展開。
しかし、終盤、根性の9ツモ。
これでもトータル15.6ポイント桐谷が上ですが、
4000点オールでまくるところまできた。
南4局 1本場 西家:田中選手 ドラ:⑨ 裏ドラ:中
以下の牌姿でリーチ
六七⑤⑤⑤⑦⑦⑦55678
ロン:八(一発) 5200点(+300)桐谷選手より和了
同局 北家:桐谷選手
五六六七八九九③④⑤567 ツモ:八 打:八
南4局1本場開始時点で15.6ポイントの差、今回の放銃で2着から
3着になり順位点を10ポイント減らしてしまったので
トータル15.5ポイントのマイナス。
ということで、わずか0.1ポイントながら、桐谷選手が上。
いくら聴牌とはいえ、比較的高い萬子でマツことそのものが
どうだったのかな?というのもあるし、
そもそもここで勝負に行く必要があったのか?と思う。
1本場であったこと、裏ドラがのらなかったこと、
それは偶然に過ぎない。
この桐谷 泰行という男。
多分、RMU長崎で誰よりも競技麻雀の神様に愛されている
男だと思う。
あの状況で4000点オール2連続をアガラせてもらい
最後の放銃も裏ドラがのらなかったことなど考えれば
競技麻雀の神様がいるとすれば、この男を一番愛しているんだなと。
一方、準優勝に終った小川選手。
これから長い競技麻雀の人生において、誰よりも100点の重みが
わかる男だと思う。
それ故、100点の重みを今後も考えて伝えていって欲しいと思う。
なにはともあれ、競技麻雀の醍醐味を十分に伝えてくれました。
私が思うにRMU長崎が発足して一番上達したのが、この2人だと思う。
2人に “お疲れ様” と言うとともに “ありがとう” と伝えたい。
だからこそ、彼らにはマナーがしっかりとした
プロになって欲しいと切に願う。