さくらももこさんの詩集です。
シンプルな装丁ですが、木箱風のブックケースが、いい味を出しています。
なかは、ももこさんの詩と、1コマ漫画ふうの絵が、描かれています。
例えば、こんな感じ。
変化
なんにも
変わってないよ。
なんにも
動かなくて
なんにも
音がしなくて
なんにも
無いんだから。
でも時計があるから
人が死ぬ。
たかし君
いじめられている
たかし君が
泣いている。
たかし君のシャツは
きいろくて
小さい小鳥のマークが
ししゅうしてある。
そでが よごれているよ。
たかし君の
おかあさんが
たかし君のために
着せてくれたシャツ。
空
雲の上の
空の色が
ここにいる わたしの
目に届く。
こんなに宇宙の中にいて
一体どこの宇宙に行こうとして
まだ宇宙船を
とばすのかな。
「まるむしのひとり言が、こうして本になるなんて、まるむしの世界では大変珍しい事なので恐縮しております。まるむしは、のろまですから、どうかゆっくりゆっくり読んでいただけたらなぁ、と思っております。さくらももこ」(あとがきより)
ハイ!(^-^)/
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