まひる野集
さりさりと銀河の錆は夜ごとに玉紫陽花の花にくだりぬ 加藤孝男
朝雨にふりつつまれてみどりなる孟宗竹のたてがみ長し 広坂早苗
御所洞に獣寄り合う雪の夜に糸蒟蒻を湯に解きゆく 市川正子
不意に歩の進路を変えし瞬間に腓がえりすわが右足は 高橋啓介
まひる野集
さりさりと銀河の錆は夜ごとに玉紫陽花の花にくだりぬ 加藤孝男
朝雨にふりつつまれてみどりなる孟宗竹のたてがみ長し 広坂早苗
御所洞に獣寄り合う雪の夜に糸蒟蒻を湯に解きゆく 市川正子
不意に歩の進路を変えし瞬間に腓がえりすわが右足は 高橋啓介