あっと言う間にもうすぐ冬。

それからそれから。

私にはそんなことをしてもらう価値なんてないと思ってた。
してもらえば、してもらうほど私という人間が消えていくの。

あこはそれでも優しかった。
私の
決意を、ほめてくれた。


今になって想う。
自信がなかったんだ。愛される資格を見つけようとしてたんだ。

資格なんて…肩書きなんて…
必要なかったのにね。


伝えるのが不器用なあこ。
受け取るのが不器用なまひも。

手探りでお互いのぬくもりを感じようと必死だったのかもしれない。

すぐそばにいたのに。

「ごめんね。」
「ごめんね。」
「ごめんね。」

どれだけの「ごめんね。」をあこに伝えたかわからない。

あこは苦しくなった。
だから、離れたんだ。

私の為に。

そう。いつでもあこはあたしのことを考えてくれていた。

読んでくれてありがとう!