3.11と私。



友人から「あんたが会う覚悟ができたら病室にいくんよ。」って聞かされていました。11日は、亡くなってしまった友の月命日です。10年前の3月も同じように月命日がやってきました。友は私より4歳年上で、30代前半に病気になりました。太陽みたいな明るさでお洒落が好きで真夏にホルターネックのチューブトップを着たりして長い脚を持て余してしまうような人です。当時飼っていた猫が家出をして悩んでいたら「そのうちかえってくるよ。」と屈託のない笑顔で真剣に話す瞳の人です。私はその頃、金髪に近い色のショートカットでいつも下を向いていました。病室に行くと鼻にチューブの呼吸器をつけたままの友と少しだけ話をしました。とても小さな声にすごくびっくりしてしまい仕事とか人間関係とかそんなことがちっぽけに思えてきて、病室に飾られていた水色の花をなんとなく眺めて時間を過ごしました。ベッドに居て動かせる腕でストレッチをしている友は、今を過ごすことに思いっきり力を出していました。

今、いまを生きた記憶を運んできました。

3.11、今日という日に鎮魂を祈ります。







読んでくださりありがとうございます。







マハロマハロ🌺


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