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今年もコロナ禍のゴールデンウィークとなりますね。
日暮れが早くて憂鬱になりそうな長い冬があっても世界一幸せな国に選ばれているフィンランドでもコロナの感染状況悪化により、緊急事態宣言を再び行いました。
一休禅師は「極楽は西にはあらず東にも、 北（来た）道さがせ、南（皆身）にぞある」、こう言いました。自分の歩いてきた人生を思い返してみるとすべては自分の身にあったはずという意味だと思います。
人生は山びこの如し。ありがとうー！ 「感謝」と叫ぶと、「ありがとう」と返り、「嫌だなぁ」と叫べば、「嫌だなぁ」とこだまして、自分に戻ってくる現象が自然の原理です。何事も相手のせいではなく、自分が原因であるのが自然原理の法則であります。
「仇も情けも我が身より出る」、すべて自分の心がけや行い次第だという諺。自分の周りに起きたすべての出来事は、自分から発信して自分が原因であることを忘れて、他人にばかり責めていました。怒り、無反省で自ら穴を掘り、さらに苦しむのです。
他人も自分もいいようになる自然のルールは見えてきませんか？極楽の箸が三尺三寸箸なのはなぜ長いのでしょう。相手を生かす人は、自分も生かされるという自然界の法則であります。人を生かすことは自分を大切にする鍵になります。
仏法と申しますと、今の悩みも、今日の愚痴も、自因によって生ずると教えられております。山びこと同じで、困惑する事のすべては自分がもとであると悟り、今日の喜べない答えであると自覚しなければなりません。
今回のコロナ禍は人類には突然の出来事でしたが、人間は自らもたらした結果なのです。コロナウイルスが世界の学びとなり、生き方を変えるためのメッセージとして、人間をアップデートする機会が与えられていると捉えるべきでしょう。