串田議員勉強会 諸外国における「連れ去り」時の刑罰と体制について | 親心日記(人として、親として、父として)

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12月11日は




、串田誠一衆議院議員の勉強会に参加。「連れ去りと刑罰について、(諸外国の制度から)」がメインテーマ。

議員会館の部屋に、フランス人、イギリス人、南アフリカ人の当事者含め16人が集結。まあ、半分以上の人は面識ありの人だった。

フランスでは、連れ去り後すぐに警察が動く。DVなどの正当な理由があるのか警察が5日以内にジャッジして、子どもを戻す。これに反して連れ去り側が子どもを引き渡さない時は、連れ去り親は1年間拘留されるという。
ジャッジは、その暴力を第三者が見たか、裁判所が指定する医療期間で診断書があるかなどで判断されるという。そしてモラハラなどの証明は、連れ去った側がしなければならない。もちろん警察が事実認定するスキルも持ち合わせている。日本とは真逆だという。また、逆DV(虚偽など)も連れ去られた親は訴えることができると。南アフリカでも24時間以内に対処。日本ではグダグダ裁判だけで長期化。日本と外国の、その基本的な違いは「子どもの権利や利益」に対する考え方の違い。
外国の人に聞いた。「共同養育」は、英語ではなんというのか?と。「Join...、co-....んーないねぇ、それは当たり前すぎて言葉はない」と。
親子が会うことが当たり前の外国と、引き離す支援しかない日本。この根っこの概念から変えないとなかなか前に進まなそう。
フランスには子どもの精神状態を調べる制度もあると。
また、ケースワーカーは、子どもに会わせることをすすめ、会わせない親は親権の剥奪もあると。

フランス人の方が言う、「日本の連れ去られた親への扱いは、殺人犯以下た!」と。

いろいろな話があった。

刑事告訴の話、連れ去りは犯罪で、刑法224.225.226条で要件は満たすはずなのに、警察が不介入。ちなみにアメリカで30年前に同じような状況のとき、ひとりの父親が必死でFBIに訴え、そして理解(犯罪)されてきた歴史もあり、日本では告訴によって警察が犯罪認識を高めていくことが、それに近いかも。

政治的な話では、「共同親権」の話を持ち出すと拒否反応がすごいと。法務省とかね。まったく自助作用は期待できず、法案も議員立法だから全会一致の原則があり、福島瑞穂さんのような方まで賛成しないと決まらないのて、これも通る見通しなど皆無。議員は、DVの陳情を聞くことが多いため、いくら「連れ去り被害者」が訴えても、片方側だけに立つメリットがないので動いてくれる議員もすくない。なので、外圧が有効的であり、外国の事例や制度を集めて山下大臣に訴えていきたいと。日弁連はまったく期待できないし、外圧では「外国特派員協会」でも会見を行うなどしていくのも有効かなと。
ちなみに12月20日11時より外国特派員協会で、フランス人当事者の記者会見があり、小田切先生や上野弁護士も同席するとのこと。

ともかく、この問題は「DV案件」と一緒にされることが多く、そこの対立をなくさない限り(被害者が安心できる制度構築など)「共同親権」の話に協力的な人も現れないし、話も進まないのが現状。まあ、そういう思いで、1日のセミナーもやったのですがね。

ある裁判官の話では、「現状なら裁判所の責任ではないが、そこから動かす審判をして、動かした先で問題(傷害や殺人など)があったら裁判所の責任になってしまう」と、継続性の原則の立場をとる理由も。

調査官は、昔は「会わせない」指導を受けていたが、ここ数年は「原則面会」に少しシフトしてきているという。

「面会は月1回2時間」の相場は、裁判が月に一回しか行われず、そこで次の面会を決めていた流れもある。「じゃ今月はいつにしましょうか?」と。そしてそれが相場になり、全国でパラパラだとまずいので相場を守るよう弁護士は指導されていた。その相場を崩すような熱血弁護士などは、異端児扱いで立場が弱くなったという。
たぶんこの相場は、慰謝料金額などいろいろなところであるし、弁護士だけでなく裁判官も過去の判例や相場から逸脱すると異端児扱いされてきたのだろう。

支援センターなどの現場でも、「面会」や「会わせることをよくないこと」という認識の人が実務をしている現状。ソーシャルワーカーも相談員も。ここも外国とはまったく逆。ここにも地道に実務に関わる人たちに「面会交流の必要性」を説明し理解を得る必要がある。
ということで、親と子を会わせないことが日本の福祉や司法の基本なので、「寛容性の原則(フレンドリーペアレントルール」を提唱しても認められるわけがなく、逆にそれは子どもに負担のかかる悪いこととされてしまう。

もう本当に、根本的な「親子の形」「子どもの権利」「これからの日本の家族のあり方」など大きな意識改革がないといけない。

だから、この問題は法務省でやる問題ではなく内閣府案件にしないといけない問題なのです。と。

以上、有意義な勉強会でした。

終わった後は、せっかくだから議員会館の食堂で😋