伝説の騎士
たった一人の旅路
終わりなき時の霧の中を進んでいく
騎士の心の中
彼女は明滅するように輝く
彼は人生の囚われ人
彼女の蒼い サファイアのような瞳は
男を石に変えてしまう
その唇は 薔薇をも恥じらわせ
その髪は金色に輝き
雪のように白い肌に流れる
彼女のためなら
彼は時の不毛の地をも探すだろう
*騎士は歴史のページをめくり
楽譜のない
恋人たちのシンフォニーを奏でる
彼は神秘の海を渡り 帆には彼女の旗印
その夢の中
彼女は 始まりでもあり終わりでもある
彼女は未来であり過去でもあるのだ
氷の張る荒れた地と
炎の海を乗り越え
騎士は城壁と尖塔
そして宮殿にたどり着いた
彼女が彼を見つめたとき
旅は終わりを告げた
この愛が 銃眼から火を吹かせるから
神秘の丘の向う 先を進む彼
愛の悪名に耐え それを知るのは時だけ
任務を甘んじて受け
賽を投げる時
彼女は 始まりであり終わりでもある
彼女は 未来であり過去でもあるのだ
彼女は彼を部屋に誘い
彼に肌を寄せた
彼女は彼を抱きしめ
その叫びは耳をつんざかんばかりだった
彼以外の男は考えられないと
彼女は悟った
彼女の心の琴線に触れる者が
ついに現れたのだ
*騎士は歴史のページをめくり
楽譜のない
恋人たちのシンフォニーを奏でる
彼は神秘の海を渡り 帆には彼女の旗印
その夢の中
彼女は 始まりでもあり終わりでもある
彼女は未来であり過去でもあるのだ
神秘の丘の向う 先に進む彼
愛の悪名に耐え それを知るのは時だけ
任務を甘んじて受け
賽を投げるとき
彼女は 始まりであり終わりでもある
彼女は 未来であり過去でもあるのだ
山の上のそびえ立つ城塞の中
彼は女の顔を見つめた
毎日が 抱擁の中に生きるようだった
時は彼を置き去りにして
砂時計は永遠に落ちるばかり
男は最後の一掴みの砂にいたるまで
彼女を愛するだろう